最近TIKTOKでよく見る、光通信にいた時の話:私の体験談
光通信での営業は学べることが多かった。
私は携帯や光ファイバーの電話営業ではおなじみの光通信で電話営業をやっていました。
光通信で働く前にも電話営業をやっていた事があるんですが、従業員のスキルレベルや熱量、声の大きさ(笑)が段違いでした。
従業員はみんなトークスキルが高く、稼働半年もすれば相当喋れるようになります。
その要因としては3つあると思っています。
トークスキルが高くなる要因
1. アプローチ~クロージングまで徹底して作りこまれたトークスクリプト
2. ログを取り、数値をもとに検証し、感覚ではなくロジックを教え込まれる
3. 常識外れの勢いと熱量『褒める時と怒るときの声量はケタ違い』
1.洗練されたトークスクリプト
アプローチからクロージングまでを数値を用いて検証し、最上のフレーズと文脈を作り上げていました。
その証拠として、
私は初日1回目の架電で受注を取りました。
その時は、私自身緊張と興奮によって全身から汗が吹き出しましたが、
さすがに先輩たちもかなり驚いていました(笑)
商材にもよりますが、トークスクリプトを丸ごとそのまま実施して受注が取れるトークスクリプトはほとんどないと思います。
後はトップ営業の音声ログを聞くことで成約率を上げていく訓練をした甲斐もあって、2ケ月目は初月の倍以上受注が取れました。
2.徹底的に数値により管理された世界
見込みや受注の数のチェックなどはどの企業も行っていると思いますが、
光通信の場合はかなり詳細に分析してチェックされます。
受注数が良くても成約率が悪ければ叱責をうけます。
そしてこの叱責がかなりキツイものでした。
正直な話、成績が落ちてきている時に、なぜ受注が取れないか分からない時が結構ありまして、受注が取れている時と行動が大きく変わったとということもありませんでした。
ですが、上司からは『なぜ取れていないのか』をもの凄い勢いで詰められるので必死に原因を探りますが、納得する答えを報告できないことも多くありました(笑)
【架電した数】【見込みへの架電】【不在宅への架電】【受注数】
主にこれらの項目についてなぜそうしたのか、なぜそうなったのかを納得できるまで説明します。
後は『取れている時の音声ログと聞き比べろ』と言われるので、ログを聞いてみると声のハリが違うのと、スランプ期間は強くクロージングに出れなくなっている事が受注減少の原因であると気づくこともありました。
理由なしに行動することは許されない
そんな環境でしたが、
仕事をする上で、感覚だけで行動すると、【良い時】も【悪い時】もその要因を探しようがありません。
なので【なぜ】を追求する癖がついたことは自分にとってプラスでした。
ただ、あの逃げ場のないゴリゴリの叱責は最後まで慣れなかったです(笑)
3. 尋常ではない熱量と声量
光通信は褒める時も叱責するときも振り切れています(笑)
上司のすぐ近くで架電するのですが、まず電話中に目の前で怒鳴り声が飛んできたり、電話中に叱責を受けたり、電話中でもお構いなしに『1回保留にしろ!』と言われ、顧客と会話中に強制的に保留にさせされることもしばしばありました。
声量がすごいので、後で音声ログを聞き返すと、しっかり上司の怒鳴り声も一緒に録音されています(笑)。
顧客から『大丈夫ですか?』と心配されることもしばしば・・・
だだし、褒める時も尋常ではないくらいの褒め方をします。
期待されている以上の成果を出したときなどは、
『素晴らしい!!!』と叫びながら机をバンバン!叩くところから始まり、『最高だよ!!』などと叫びながら立ち上がり、褒めちぎります。
全力で褒めちぎるのでモチベーションはかなり上がります。
褒める時も叱責するときも本気で言っているのが伝わります。
言葉に一切嫌味がなかった
洗脳されていたわけではなく、叱責される時も褒められる時も、不思議と嫌味などは感じられませんでした。
他の企業も経験してきて思うのですが、2度とあんなに褒められることはないだろうと思います。
色々な環境を見てきましたが、ダメだしは熱心にするが、褒める時は適当に『いいね』みたいな褒め方をする所が多くありました。
大体そういう所は部下のモチベーションが異常に低いです。
振り切れることで自分が変わった
良くも悪くも強制的に振り切れるように仕向けられました(笑)
私は元々そんなに声も大きくなく、テンションも低い方でしたが、自然と声も大きくなり(大きくないと声がかき消されます)、ボルテージマックスで営業をするようになりました。
違う仕事を始めてからも、その経験のおかげで職場で1番ボルテージが高い存在になりました。
結論:得られたものはとても大きい
ロジックで攻める営業
それまで感覚で営業していたのですが、全てロジックで考えるようになったので、後輩等に営業を教える際も、具体的な行動にまで落とし込んで再現性が高いものを教えることができるようになりました。
人を動かす言葉
営業であれマネジメントであれ、人を動かすのは言葉です。
上辺だけで話しても人は動かないということに気が付きました。
社内でも顧客に対しても、本音で本気で言葉を発する事で人を動かすことができます。
振り切れた叱責や、電話中の怒鳴り声などは思い出すと今でもトラウマ級の思い出ですが、激しく競争し切磋琢磨した経験は、ビジネスパーソンとして確実にプラスになりました
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