さけるチーズを食べる話
ダイナーを観てきました
美しさ華やかさ激しさの中でしっかりメッセージを伝えたいと思って作ったんだろうなというのが伝わってきました
無論、メッセージそのものはとても単純でわかりやすく、ありきたりなものかなと少し思いましたが、世界観が好きでしたし。
ひとり映画鑑賞たのし。
でね。帰りにね。
さけるチーズとかをかってしまったわけなんですよ、
映画終わった後のあの感じ
現実と妄想が交錯する、ふわふわした気持ち
ひとりで、
日付が変わる頃に
雨の中を、
人のいない道を歩きながら、
それを食らうのですよ
グロテスクな舌が
赤い赤い口元が
ちらちらとゆらめいて止まらない光が
全てがそこに向いているような、
いかにも、
絵に、なるでしょう?と、微笑みながら、
くちゃくちゃきしきしと、
口内で鳴る音を聞きながら、
品があるようで品がない
残虐なようで残虐でない
美しいようで美しくない
ただ温い空気に
滴る雨に
湿った髪に
風にざわめく木々に
生きていることを最高に感じて
ひたすらにそれを食すだけ。
光る目に
流れる血に
魂の叫びに
誰かの悲鳴と逃げ惑う背中に
静かな背徳感とイかれてしまいそうな恍惚とを持て余して
まっすぐ歩くこともままならないだけ。
見て。見て。見つけて。
私を見つけて。
横断歩道。舞う花びら。車のヘッドライト。止まらない音楽。歪む口元。光る銃口。
楽しい楽しい、
楽しいショーの時間…
あーいい感じ。これで最後パァンって死んじゃう感じ。狂った末に倒れよう。
いいね、綺麗だ…
あ
家ついちゃった
そうそう、明日の連絡しなくっちゃ、、
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