マイナス金利について説明してみた

 日頃私が勉強したことについて、私自身の理解度確認のため一気にアウトプットした記事になります。
 誤っていることもあると思いますがご了承下さい。😅


1.マイナス金利とは


 金利というのは、金を借りたことに対するレンタル料みたいなもので  す。
 例えば、100万円を金利1パーセントとして貸し出した場合。
 お金を借りた側は、100万円の1パーセント、つまり1万円を月々支払わなければいけないということです。
 普通、お金を借りた側が貸した側へ金利を支払うのです。
 ですが、マイナス金利というのは貸した側が借りた側へ支払うということです。
 例えば、AさんがBさんに金利1パーセントで100万円を貸したとすれば、貸した側であるAさんが月々借りた側であるBさんに1万円を支払わなければならないのです。
 借りた側が利息をもらうなんておかしな話ですよね。
 基本的に個人間でこのようなマイナス金利が設定されることはないはずです。
 マイナス金利が設定されるのは、銀行間のやり取りになるのです。
 まずは銀行の仕組みを理解しなければなりません。

2.銀行の仕組み


 日本の銀行は大きく二通りに分かれます。
 一つは、国民の金を預かる地方銀行。
 もう一つは、地方銀行の金を預かる中央銀行。
 この二通りに分かれるのです。
 中央銀行とは、日本でいえば植田総裁がトップと務める日本銀行です。
 アメリカでいえば、パウエル議長がトップを務めるFRBが中央銀行の役割を果たします。
 そして、日本でマイナス金利が設定されているのは、この中央銀行と地方銀行の間のことなのです。
 つまり地方銀行が中央銀行にお金を預けて(貸して)いることで、借りた側である中央銀行に利息を支払わなければなりません。
 ではなぜ、このようなマイナス金利という仕組みが始まったのでしょうか。

3.マイナス金利政策が開始された理由


 2008年のリーマンショック以降、日本は深刻なデフレに悩まされていました。
 デフレは景気後退に繋がります。
 このデフレ脱却のために採られた政策がマイナス金利です。
 デフレ局面というのは、みんな財布の紐が固く、金を使いたがりません。
 金を使わないので、物も売れず、企業も儲からずに社員の給料を減らし、更に国民の財布の紐は固くなるという負のスパイラルです。(これをデフレスパイラルといいます。)
 では、どうすればみんなが金を使うようになるのかを政府は考え、紆余曲折しながら最終的にマイナス金利政策を開始しました。

 地方銀行は中央銀行に預けるのではなく、どんどん国民に金を貸しなさい、金を回しなさいという目的でこの政策が始まったのです。
 地方銀行は中央銀行に預ければ預けるだけお金を支払わなければならなくなった訳ですからね。
 地方銀行は、お金を貯金していても儲からない。それなら企業に貸し出して儲けるしかないと考え、市場にお金を流通させるのです。

 このように、マイナス金利政策とは、市場にお金を流入させ、デフレを脱却することが目的だったのです。

4.マイナス金利解除の理由


 上記のようにマイナス金利政策が開始された目的というのは、デフレ脱却のためでした。
 2024年3月、マイナス金利解除が決定されたのです。
 決定された理由は以下のものです。
 デフレ脱却、景気は緩やかに上昇している。
 こう判断されたからです。
 なぜこのように判断されたのでしょうか?
 それは、
   ・物価の上昇
   ・給料の上昇
という2点が大きいです。
 物価の上昇率は消費者物価指数(CPI)で算出されます。
 2024年1月には前年同月比の2.2%上昇でした。(2%の上昇が一番良いと言われています。)
 さらに給料面でも良好な数字が叩き出されたのです。
 物価と給料が同時に上昇することで
   企業は利益が増える→給料も上がる→さらに物が売れる→やっぱり企
   業の利益も増える
という好循環が起こるのです。
 デフレスパイラルと逆の動きですね。
 そして、物価の上昇率と給料の上昇率が良好であり、景気は順調だと判断した中央銀行はこの度、マイナス金利を解除するに至ったということです。


 

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