見出し画像

二人の輪郭を描き始めて③~ミラノ2日目~

 イタリア滞在2日目かつミラノ滞在2日目。まずはホテルの朝食を食べに1階へ。前回の最後に触れたが、朝食がとにかく美味しい。モッツァレラチーズ、ハム、トマト、オレンジジュース。そして果ては朝からたくさんのケーキ!!ナニコレ。胃袋3つくらい欲しいわ。。。とにかくヴォ~ノである。早朝から魔法にかけられて。しっかりと栄養も甘さも体内に取ってミラノの街に繰り出した。

写真はメニューのほんの一部。ハムとチーズの美味しさはとんでもない、ゼ。

 到着初日は外側だけを見ただけのドゥオーモだったので、2日目は入場チケットを購入しに近くのオフィスへ。大聖堂の中を見るのと、屋上(と言うか屋根の上)に登れるコンビチケットを購入。教会はすぐに入れるが、屋上に上がれる時間は昼過ぎからだけどOKか?と受付スタッフから聞かれたので、一度中を見て、しばらく他の場所をブラつけば良し、と考えチケットを購入。
 ドゥオーモはファサードが凄いのだが、内部はさらに凄かった。圧倒的な装飾による神々しさと、静謐な雰囲気。そして、圧巻のステンドグラス。宗教に詳しくなくても、興味がなくても、見る価値はあると思う。人類が長い歳月をかけて信じ築いてきたモノだ。寺社仏閣を訪れた時もそうだが、こういう場所を訪れる意味は、自己との対話だと思う。神仏の存在を信じる信じないは別にして、己は良き人間であるか?己は己に満足しているか?普段は生活に忙殺されて考える時間が無いが、そういう見つめなおす時間を作る機会だと思うのだ。僕自身にとっても、久しぶりにその時間を作ることが出来て、貴重な体験だった。

神を信じるかではなく、己を信じるか?ではないだろうか。
居住まいを正す場所だ。石造りの冷やりとした空気も気持ちが良い。

 ひとしきり聖堂内を見学して、昼食を取りに町中へ出た。昨日は昼も夜も所謂リストランテで食したので、今日はカジュアルな趣向を選んだ。まずはルイーニでパンツェロッティ。揚げピッツァみたいなもので、地元民にも客にも人気のお店。店前で食べ歩き後、次にチャオピッツァでピッツァ。こちらは立ち食いソバならぬ、立ち食いピッツァ。早い、安い、美味い。というヤツだ。購入すると店員が、「謝謝、カムサハムニダ、アリガト」とニッコリ笑顔で言う。とりあえずアジア人ぽいの見たら、毎回言ってる感じで言うのが面白い。旅に来たら、こういう地元的ファストフードも外せない。あ、どちらももちろんヴォ~ノ。ちなみに、ルイーニ店前には小銭を恵んで欲しいご老人が使い古した紙コップを持ってずっと立っていた。日本ではなかなか見られない光景。これもガイドブックからは学べない現実。

人気店故に常に行列、ルイーニ。写真右側、見えている手がご老人。
チャオピッツァ。こちらも人気店。
チャオピッツァのピッツァ。1枚でも結構デカい。ウマい。デカウマ!

 で、ランチが満たされてそのままデザートへ。イタリアと言えばジェラート。やっぱり王道は外せない。お値段を抑えたランチで、少しデザートは良い物を、とガレリア内のカフェ・サヴィーニで購入。おおぅ、これが本場のホンマのジェラートか!!やっぱりヴォ~ノ。ん?値段が気になる??値段は忘れた。と言うか、忘れたい。聞かないで。

スモールサイズでも十分。値段はラージ…。

 胃袋が満たされた後は、デパートであるラ・リナシェンテへ向かった。ドゥオーモのすぐ横にある。奥様が靴を買いたい、ということで向かった訳だが、セールで客でごった返していた。気に入ったデザインの靴が見つかり、店員に頼んでサイズ違いを出して貰って、無事購入。
 ちなみに、海外は町中にトイレが無いところが多い。さらにトイレがあってもかなりクリーンには程遠い状況であることが多い。これは海外あるあるの一つであり、日本で生まれ育っていると、特に感じることの一つ。なので、こういうデパートや、立ち寄ったカフェや観光施設等で必ずトイレを使用しておくことをお勧めする。なお、ドゥオーモ横には有料トイレはある。2ユーロだったと思う。他の場所でも、1~2ユーロ位で使えた。トイレにお金なんて…!!と考えるかは皆さん次第である。ちなみに、奥様は初ヨーロッパだったので有料トイレに最初驚いていた。
 なんだかんだで、ドゥオーモの屋根に上る時間が迫って来たので、そのまま再びのドゥオーモへ。上に上がっている観光客も多かったが、ミラノの街並みを望めたのはイタリアへ来た実感が改めて湧いて、良い時間だった。

ドゥオーモ屋上。奥に見えるのがミラノのオフィス街。
屋上も細部までスゴイ芸術である。

 ドゥオーモ観光を終え、夜の帳も降りて、夕食の時間。ミラノ駅内のおシャンティなフードコートでミラノ風カツレツをオーダー。なかなかに揚げ物。なかなかにデカい。でもやっぱりヴォ~ノ。こうしてミラノ2日目の夜は更けていった。

カフェオレ、コーヒーリキュールのカクテルとカツレツ。

 3日目は足を伸ばして日帰りでヴェネツィアへ向かった。奥様が一番行きたかったヴェネツィアである。次回へ続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?