今、求められている レジリエントな企業になるために
こんにちは、WorkWithプロジェクトです。
みなさんは『レジリエント』という言葉を聞いたことはありますか?
レジリエントとは、「回復力」「跳ね返り」「弾性(しなやかさ)」という意味を持つレジリエンス(resilience)の形容詞形のことで、人物や、社会、企業に対して使われることもあります。
『社会』について使われる場合は、自然災害や新型コロナウイルス蔓延のようなパンデミックなどの状況下においても即時回復可能な社会を指して「レジリエントな社会」というような言葉として使われます。
今回はレジリエントが『人物』と『企業』に使われている場合について詳しく解説していきます!
レジリエントな人とは
『レジリエントな人』は一言で言うならば「逆境に強い人」です。
例えば、前述したように、2020年頃から日本で蔓延したコロナ渦ではその面が顕著に出ました。
「リモートワークが導入されたので、都内から地方に移住しました」
「観光業に勤めていたけど、思い切って転職しよう!」
「マスクが足りないようだから、自分で作ってみようかな」
考え方が多様で、気持ちの切り替えも上手く、チャレンジを続けるのがレジリエントな人の特徴と言えます。
反対に、気持ちの切り替えが苦手で、柔軟性に乏しく、対人緊張が強いあまり問題をすぐにひとりで抱え込んでしまう『レジリエントではない人』は逆境に弱く、通常のパフォーマンスを発揮できるように回復するまで時間がかかってしまいます。
自分のネガティブな面にばかり注目をしてしまう傾向があるため、上司に意見や提案を却下されたことに対し、自分自身を否定されたと捉えてしまったり、却下されたことに対しての憤りを感情的に出してしまうことも。
こういった際にもレジリエンスを高めると、『なぜ上司は提案の却下をしたのか、上司の立場に立って視点を変えて考えられる』ので、フラットな気持ちになれるのです。
では、どうしたらレジリエンスを高めることができるのでしょうか?
レジリエンスを高める方法
レジリエンスを高めるためには、『ABCDE理論』が有効的です。
これは1955年にアルバート・エリス(Albert Ellis)によって提唱された心理療法で、感情をコントロールする力に注目する理論になっています。
上記した、上司に提案を却下されたというシーンを例にとって考えてみましょう。
却下されたことに対し(Activating Event)、却下=悪と捉え(Belief)、自分がその会社やグループに必要ではない人材だと感じてしまったとします(Consequence)。
レジリエンスが低い人はこのCの段階で思考が止まってしまい、ますますチャレンジすることを避けてしまいます。
そこで大切なのがBに対する反論(Despute)です!
却下時に受けた否定的な言葉をより良い提案に繋げるためのヒントだと捉え(Despute)、フィードバックを反映させた提案を作ろうと考える(Effect)。これがABCDE理論です。
他にも、自分の思考の傾向を理解したり、自尊心を高めたりするなどを行うことで、レジリエンスを高めるトレーニングが可能です。
レジリエントな企業になるために
レジリエンスは全てのビジネスパーソンにおいて必要なスキルですが、企業自体もレジリエンスでなければいけません。
どんなにやりがいのある仕事でも、心が折れてしまったり、大きなストレスが降りかかったというような経験は、社会人だったら1回はあるのではないでしょうか?
特に、新入社員はそれらのストレス耐性が高くないため、「3年目の退職」に繋がる前にも、入社の早い段階でレジリエンスを鍛えるためのトレーニング時間を企業側がしっかりと取る事が重要です。
ストレスなく、しなやかに、楽しく働くために。
レジリエンスを高めて、自分の心をマネジメントしましょう。