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ファイロファックス・ウインチェスターの個人的レビュー

私は現在、Failofax社製のウィンチェスターというシステム手帳を使っています。
ウィンチェスターは作成された時代によって多少の変化がありますが、今回レビューするのは100周年記念モデルです。

なんとこの手帳5万円近くもする高価なものです。

普通のシステム手帳であれば、数千円で購入できるものもあります。
が、使ってみなければわからない良さもあります。
前から憧れていた手帳を思い切って購入し、半年経過した今、少し使い勝手や個人的な感想を述べたいと思います。

これからシステム手帳を使ってみたい、ウィンチェスター気になっている、という方の参考になれましたら幸いです。

全体的な作りとしては、がっしりとした作りで、結構重みがあります。
さらにバインダーにリフィル(用紙)をパンパンに入れようものなら凶器にもなりかねません。(あくまでも個人的な感想です・・・)

また、バインダーや手帳を止めるホックの作りは、日本製のシステム手帳の方が「チャキッ」とした安定感があるような気がします。
なにか緩みのようなものがあり、バインダーのリングは少し歪んでいるような感覚もあります。
ホックもすぐに外れてしまう心もとない感じもしないでもありません。

なんといいますか、日本製の「チャキッ」とした感じではないのです。
きっとダビンチ手帳を使っている方が乗り換えたならわかる感覚かと思います。
全体的に少し緩いのです。

外車のパワーウインドウが壊れやすかったり、パッキンが弱い、そんな感覚でしょうか?

ここまで読まれた方は、なら止めておこうと思われるかもしれませんが、もしそれだけの物であればきっと長年愛され続けてはこなかったことでしょう。

それをも凌駕する魅力がこの手帳にはあるのです。

それは、

佇まい

この手帳を所有することで得られる満足感はきっとこの佇まいではないかと思います。

全体のバランスと言ってもよいと思います。
リフィルとバインダーの表紙の隙間の間隔、ベルトの太さ、革の質感・・・

この手帳が机の上に乗っているだけで醸し出される風格があるのです。

もしかしたら、数千円の手帳の方が使い勝手は良いかもしれません。
しかし、この手帳を使用してみなければ味わえないものがあります。

そして、良いものは古くなっても良いのです。

建築家の阿部勤氏は、「正しく古いものは永遠に新しい」と述べています。

正しく古いものは永遠に新しい

スウェーデンの画家 カール・ラーションの自宅の天井に描かれことば

きっとこの手帳も正しく古びるのではないかと思います。

そして、これから数十年後、きっとまた違う喜びを私に与えると確信しています。

この手帳を使う喜びは、この手帳に似合う自分になろうとすることができることにあるのではと、ふと考えました。


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MOLESKEY(モレスキー)の「手帳の教室」
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