村上達哉

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腕立て伏せの科学(3種類のスピード比較)

chou(2011)は、腕立て伏せを行うスピードによる肘関節への負荷と上腕・肩の筋肉への影響を調査しました。 腕立て伏せはスピードで以下の3群に分類されました。 ①Fast-speed push-up:7回/10秒  ②Regular-speed push-up:5回/10秒 ③Slow-speed push-up:4回/10秒 方法は健康な大学院生14人を集め、動作分析用カメラ、フォースプレート、筋電計を用い各速度で腕立て伏せの力学的特性を調査しました。(筋電計セ

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    • 腕立て伏せの科学(手の位置による違い)

      外出自粛の影響で筋トレ動画が流行し、腕立て伏せも例外なく多くの方がその方法について解説されています。 「手幅を広くすると大胸筋が鍛えられる」「台に手をついて行うと大胸筋の下部に効きやすくなる」「手幅を狭くすると上腕三頭筋が鍛えられる」などそれらしい理屈を耳にしますが、実は科学的に検証されたものは少なく、真偽がわからないものが多いのも事実です。 ここでは、MARINA K et al.(2005)の文献をもとに手の位置による大胸筋と上腕三頭筋の負荷の違いについてお伝えしてい

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      • 腕立て伏せの科学(intro)

        腕立て伏せはスクワットや腹筋運動と並んで、人気のあるトレーニング方法の1つです。 腕立て伏せには数十種類のバリエーションがあり、特別な道具を使わなくても、簡単に難易度が調整できるため様々な場面で用いられます。 例えば、ウェイトトレーニングのウォーミングアップとして(Kramer,2000)、上半身(特に肩)のリハビリとして(Ludewig 2004)、学童期の子供(Loyd,2003)やアスリート(Roe,2015)のトレーニングとして一般的によく行われています。 また