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好きなことしか本気になれない
はじめに(いつも書いてること)
このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。
※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。
今回の内容
本『好きなことしか本気になれない。』を紹介します。
好きなことしか本気になれない
キャリアアップよりも大事なのは、
自分のストーリーを生きること。
タイトルと帯に書かれている言葉への共感値が高く、キャリア伴走の手助けになる本だと思い、読んでみました。
社員に対するキャリア教育の中で活用できると感じて、本の内容を紹介しています。
本の内容を要約しているflier(フライヤー)に無料登録すれば、この本の要約について全文が読めるようになっているので(2024/04/28時点)、キャリア教育の中ではflierの内容を引用して紹介しています。
【要約】
未来予測は不可能だが、人口が減り、一人ひとりが長く働く時代がやってくることは確定している。この事実を踏まえると、フリーになっても食っていける「個人の力」が必要不可欠である。
「個人の力」の三大要素
(1)スキル
(2)自分の価値観
(3)セルフリーダーシップ
セルフリーダーシップとは
「自分で目標を決め、実行して達成し自分で評価すること」
→本当の自分らしさを獲得していくプロセスそのものそのプロセスは、人生を振り返ったとき、きっと「自分のストーリー」になっているはず。
セルフ・リーダーシップを自分事にしていけるようにしていきましょう。
「個人の力」が求められる時代へ
終身雇用制度が消滅すれば、突然クビになるかもしれないし、会社が倒産したり、給料が大幅に減ったりする可能性もある。いずれにせよ、定年がくれば会社にいられなくなる。
そんな中、長く働かなければならないのなら、フリーになっても食っていける「個人の力」は必要不可欠だ。その前提のもと、本書では「個人の力」の三大要素が紹介される。
会社に雇用される期間には終わりがある。会社ありきの人生にはリスクが伴う。
🔶自分が望む生き方は?
🔶自分が望む働き方は?
🔶それをどうやって実現していく?
これらの問いと向き合うことが大事。
個人の力」・・・要素の「スキル』
どのようなスキルにニーズがあるのかは、その時々で変わる。
🔷この資格を取っていれば一生食いっぱぐれがない
🔷現実を考えて手に職をつける
という発想は、80歳まで働くとすればまったく役に立たない。「唯一無二のスキルをひとつ持つ」という発想を捨て、「複数のスキルを持つ、新たなスキルを獲得し続ける」という考え方に切り替える必要がある。
個人のスキルを持つとは、たった一つの秘密兵器を持つのではなく、使える武器をいくつか持ち、それを更新し続けたり、かけ合わせたりするということだ。そうすれば「どう働くか」「どう稼ぐか」の選択肢が増え、自由度が高まる。1000人の中で1番になるのではなく、10人の中で1番のスキルを3つかけ合わせ、結果として1000人の中で唯一のレア人材になれるという発想だ。
🔶リスキリング:企業が主体となって従業員に新しいスキルを身につけさせる。
🔶リカレント:個人が主体となってスキルを身につけていく学ぶと働くのサイクルを自らの意志で回す。
会社主体のリスキリングも大事だけど、自分の人生を自分が主体となって生きるためには、リカレントの方が大事。
スキルを身に付ける機会として仕事は最適です。仕事を自身のスキル獲得に生かさない手はありません。稼ぐ力を身に付ける絶好の機会です。
「個人の力」・・・要素②「自分の価値観』
人はなぜ自分の過去にしがみついてしまうのか。それは、自分の価値観がわかっていないからだ。「ずっと営業畑だったから、営業の経験を活かして転職しよう」という人は、過去に縛られ、過去を正当化している。
たとえば営業畑を歩んできた人が、「人が好きでコミュニケーションが得意」というスキルの持ち主で、「人の人生をよりよくすることに貢献したい」という価値観を持っていたとする。こういう人は、営業に縛られなくてもいい。「このサービスは人の人生をよりよくする」と心の底から思えるベンチャーに飛び込めば、持ち前のコミュニケーションスキルを発揮して人材採用の領域で大活躍できるかもしれない。
過去の事実を正当化するんじゃなくて、自分という存在を正当化しないとダメ。やってきたこと自体は『得意なこと』でもなければ『価値観』でもありません。やってきたことを踏まえて、得意なことと価値観を整理していきましょう。
具体的な経験を抽象化して、キャリアの選択肢に拡がりを持たせることができます。
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以下の問いに対して、1つずつ丁寧に自分の頭の中を整理していくと、自己理解が深まります。
![](https://assets.st-note.com/img/1714257062967-qp9o0MxuFN.jpg?width=1200)
現在の自分は過去の自分の積み重ねなので、望む未来があるなら、どんな現在を積み重ねるのかを考えて、自らが意思決定していく必要がある。
過去と現在と未来の繋げ方がわからない人が多いので、以下のように整理しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1714257175113-6im98HAFce.jpg?width=1200)
「個人の力」・・・要素3「セルフリーダーシップ』
未来予測は不可能なのだから、あなたが80歳まで働けるような目標を設定してくれる企業は存在しない。だから目標も課題も自分で見つける力が求められる。目標を決めるのも、実行して達成するのも、評価するのも自分。
すなわち「セルフリーダーシップを持つ」ということだ。どんなアクションをとるときも、セルフリーダーシップを持って自らを動かし、意思決定を下そう。
企業人としての目標設定だけでいいのか?企業人というロール(役割)は、人生の一部にすぎないので、他のロールも意識しながら仕事を捉えないと、ふとしたタイミングで「あれ、なんでこれを頑張ってるんだっけ?」と思うようになり、頑張る意味を見出せなくなってしまうかもしれない(そういう人をたくさん見てきました)。
人生の目標を定めて管理する・・・それができるのは自分しかいないんです。
セルフリーダーシップを発揮する前提に必要なこと
80歳まで働くなら、これまでに蓄積したスキルだけでは足りない。そこで改めて自問すべきことは
🔶なぜ働くのか(Why)
🔶どんな仕事をしたいのか(What)
🔶どうやったらうまくいくのか(How)
の3つだ。
「Why」という問いに明確に答えられない人は、自分のスキル、価値観を把握できていない。その状態ではセルフリーダーシップを発揮することは難しいし、ついつい自分探しをしてしまう。だが、自分を知ろうとして自分探しをするのは、若さの浪費だと言ってもいい。←次の引用部分に続く
なぜ働くのか?
この問いに対する答えは、セルフリーダーシップを発揮する源泉であり、自己理解のために必要なこと。
理解のために必要なこと
最善の意思決定は、自分の気持ちに正直になることだ。必要以上に悩むことなく、自分の直感をじよう。そうすれば、あとは目の前のことを本気でやるしかない。本気でやってみれば、「これはおかしい」とか「こっちのほうが楽しい」と、自分の本音がわかる。
一方、本気にならず「70点目標」くらいで仕事をこなしてしまうと、仕事は単なる業務処理になる。自分の中には何も残らず、成長もできない。「自分は何が好きで得意か」は、永遠にわからないままだ。
この仕事をやるか、やらないか。方針を変えるか、変えないか。本気で取り組んでいれば、曖味さを残すことなく、おのずと意思決定の数が増え、それに比例して成長していくことができる。
どんな仕事でも本気でやるのが鉄則だ。大切なことは、たったひとつの意思決定で正解にたどり着くことではない。たくさんの意思決定をするという経験を重ねて、自分を成長させることだ。どんな小さなことでもいいから、曖味にせず、素早く意思決定する習慣をつけよう。そこから自分の価値観が見えてくる。
目の前のことに本気になることでしか、自分の本音や価値観は顕在化しません。
太宰治はこのように言っています。
才能というものは、或(ある)ものに異常な興味を持って夢中でとりかかる時に現出される。
自分のことは自分で決めていい・・・この権利を活かそう
自分のことは自分で “決めなくてはいけない”のではなく、自分のことは自分で“決めていい”のだ。自分で決めるというのは、義務ではない。権利である。人生が100年もあるなら、もっとこの権利を使い、楽しんだほうがいい。
🔶心からワクワクすることを見つけよう
🔶自分がイキイキすることを見つけよう
🔶義務から解放される瞬間を過ごそう
そのためには、目の前のことを本気でやるしかない。
自分のことは自分で決めていいけど、働く自由度は自分だけでは決められない・・・だからこそ、どの組織に所属するのかが大事(共感できない組織にいても、自分にとっても組織にとっても良いことはない)。
「趣味なら時間を忘れて夢中になれる」という人がいるけど、それは対象が『趣味』だからなのか?
夢中になれる趣味があるなら、「なんでそれには時間を忘れて夢中になれるのか?」を考えて、要素を分解していくといい(上記に画像を添付した『具体と抽象の行き来』の内容)。
夢中になれる要素を仕事に当てこむことができたら、『やらされる仕事』からの脱出に成功するかもしれない。
自分の人生に自分が向き合えるようになると、キャリアアップなんて気にせずに、自分のストーリーを生きることができるようになります。
周囲からの見られ方なんて、気にならなくなります。
仕事を意味づける主体は自分自身なので、仕事を人生を良くする手段にするために、自分と向き合っていきましょう。
好きなことしか本気になれないなら、好きなことしか夢中になれないなら、好きなことを見つければいい、好きなことをつくればいい、好きなことを仕事にしちゃえばいい。
そのために何を積み重ねるか・・・それは自分の意思決定にかかっている。
感謝
今回も、読んでいただきありがとうございました。
他のnoteも読んでいただけると嬉しいです。
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