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キャリアに向き合う人を増やしたい(キャリアづくりの教科書)
数年前のこと、キャリアに関する就活セミナーに登壇した時、こんなスライドからスタートしました。
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さらに追加したいのは、「キャリアコンサルタントもキャリアについて悩んでいる」ということ。
『キャリアコンサルタント』というのは資格の名称であり、その資格を取得したからといって、その人自身のキャリアに関する悩みが消え去るかというと、そんなことないですよね。
僕は、『キャリア』という言葉を『人生そのもの』として解釈しています(その解釈が一番しっくりきたので)。
人生って、何が起こるかわからないですよね。
自分のこともそうだし、自分の身近にいる人のこともそう。
不確実の塊である人生・・・悩まないことなんてありません。
「順調ですー」と言ってる人が、数ヶ月後に「順調じゃないです」と言ってる姿を何人も見てきました。
順調じゃない時って心に余裕がないので、順調な時こそキャリアについて考えた方がいいんですよね。
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「評価者だから、上司だから、人事だから、メンターだから、キャリアコンサルタントだから、キャリアについて相談に乗って解決してあげるのが当然でしょ?」という決めつけをしている経営者と出会ったことがあります。
そんな経営者がトップなんて・・・悲惨です。
キャリアに関する伴走というのは、誰にでもできることじゃないと思ってます。
前提として、相談を受ける人自身が自身のキャリアについて常に考えていて、自分自身を実験台にしながらキャリアを探究している人じゃないと、目の前の人のキャリアに入り込んで、その人に憑依した感覚で相談に乗ることなんてできないです。
「そもそも自分のキャリアに悩んでいて、誰かのキャリアについて考えてる余裕もないよ」という本心を抱えながら、上司だから部下のキャリアに伴走しないといけない・・・そして中途半端な関わりになって、部下からの信頼も尊敬も失う(部下が上司を信頼して尊敬していたら、中途半端なキャリア伴走により、中途半端なキャリア構築になりかねない)。←こんなことは、あらゆる組織のあらゆるチームで起こってます。
キャリアに関するエキスパート的な存在になってほしいと国から期待されているキャリアコンサルタントでも、人生を通してキャリアについて悩む時はあるし、「正直、他の人の相談に乗ってる余裕はないよな」と思ってる時もあるでしょう(それで飯を食ってるなら、仕事としてやらないとダメかもしれないですけどね)。
キャリアに関する伴走って、本当に大事です。
導き方(導かれ方)によって、良い意味でも悪い意味でも、人生が大きく変わってしまいます。
「誰もがキャリアについて悩んでいる」という前提に立って、「自分はどんな人を頼って、どんな関わり方をしてもらいたいのか?」ということを考えてみましょう。
僕みたいに、「誰かに頼る」とかじゃなくて、「本に頼る」とかでもいいと思うんです(本に頼るということは、その本を書いた著者に頼るということなので、結果的に「誰かを頼る」になってるんですけどね)。
「あえて全く知らない人を頼る」とか、「あえて自分のことを深く知っている身近な人を頼る」という選択肢を取る方もいるでしょう。
そういう場合は、とにかくいろんな人に話を聞いてもらうといいでしょう。
そして、自分に合う人を見つけたとしたら、継続的にその人を頼ることをオススメします。
「この人の言ってることをやってみよう」と思って、一貫してその人の言ってることをやっていくと、自分の人生に何かしらの変化が起こるはずなので、その変化が自分にとって良い変化なら、さらにその人を頼り続ければいい。
ちょっと違和感を感じて、他の人に頼った方がいいかもって思うなら、他の人を頼ってみる。
この繰り返しです。
ぜひ、自身にとっての良い人を見つけてみてください。
誰を頼るかというのは、個人の価値観や性格によって違っていいので、「自分は誰を頼る?」ということを考えてみてください。
話すこと、話を聞いてもらうことが目的じゃないです。
抱えている悩みや何かしらのモヤモヤを解消するためのキッカケを得ることが目的なので、「話して満足、話を聞いてもらって満足」で終わらないようにしましょう。
キャリアというのは、全ての人にとって重要な領域です。
だからこそ、しっかりと向き合ってみてください。
キャリアへの向き合い方は、人それぞれでいいです。
世の中にはいろんなフレームがあるので、そういうのを使ってみてもいいですし、自分なりにとにかく人生について考えてみるでもいいでしょう。
個人的には、最初からフレームを使うより、自分で考えられるだけ考えて、「これ以上何も出てこない」ってなったら、「どんなフレームワークがあるのかな?」と調べてみる流れをオススメします。
フレームに縛られてしまうと、「フレームを埋めるために」というのが目的になってしまう可能性があるからです。
キャリアに関係ないインプットでも、結果的にキャリアに関連してくることもあるので、とにかくいろんな情報に触れてみてください。
自分の人生について考えるって、とてもワクワクすることなので(自分でゴールを決めて、自分で自由に自分のことを導けるから)、そういう人を増やしたいなって思います。
『キャリアづくりの教科書』という本には、以下のような内容が書かれていました。
メンバーのキャリア支援1つとっても、必ずしもマネジャーが全体を見なければいけないわけではない。たとえば、「実務の指導」と「キャリアづくり支援」のどちらかに完全にフォーカスし、もう片方は完全に他のメンバーに任せる選択肢もある。
◆
具体的に「誰」が「誰」に対してキャリアづくりの支援を担うのか、「役割の明確化」が重要となる。「全員でキャリア支援をやろう」の掛け声だけだと、どうしても関与が曖味になりやすい。
◆
「実務に近い短期の成長支援をするのはマネジャー」「2~3年以上の中長期の成長支援を考えるのはキャリアメンター」と、明確に時間軸で役割を分けてしまうのもありだ。この場合、「キャリアメンター」は、組織横断視点が求められるため、マネジャーよりも上の人がアサインされることが望ましい。役員などのキャリアへの知見が深いメンターだとベストだが、難しければ「ナナメンター」に頼るのもよいだろう。
◆
キャリアという、すべての人に必ず関わりがあり、そして人生に極めて影響の大きなこのテーマに誰もがまっすぐに向き合う世の中を、やはり創らなくてはいけない。
この本の表紙には、このようなことが書かれているんですけど、ここに書ききれない全ての人が、いつか必ずキャリアに悩むので、キャリアについて学ぶことは誰にとっても今のあることです。
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★『キャリアづくりの教科書』を読んでアウトプットしてるnoteは他にもあるので、ぜひ読んでみてください。
本日は以上です。
今回も読んでいただき、本当にありがとうございました。
これからも、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに、心をラクにするキッカケになり得ることを発信し続けます。
「心をラクに」というのは、「快く安らかに過ごしている状態」という意味で使っている言葉であり、「サボる」という意味ではありません(快く安らかに過ごすために、時にはサボる時も大切ですけどね)。
少しでも多くの人に『心をラクにするキッカケ』を得てほしいと思っているので、興味を持っていただけたなら、他のnoteにも目を通してもらえると嬉しいです。
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