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退職代行、使うと「辞め癖がつく」って本当?

こんにちは。今日は退職代行について、ちょっと気になる話題を取り上げてみたいと思います。「退職代行を使うと辞め癖がつくから良くない」なんて言われることがありますよね。確かに一理あるような気もしますが、本当にそうなのでしょうか?

私は人事労務の分野で働いていて、様々な人の悩みや問題を聞く機会が多いんです。その中で、退職に関する相談も少なくありません。特に最近は、退職代行サービスを利用するかどうか迷っている人からの相談が増えているように感じます。

でも、退職代行を使うことで本当に「辞め癖」がつくのでしょうか?それとも、むしろ適切に使うことで、より良いキャリアを築くチャンスになるのでしょうか?今日はこの問題について、少し掘り下げて考えてみたいと思います。

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退職代行って本当に「楽な逃げ道」?



まず、退職代行サービスについて簡単におさらいしておきましょう。退職代行とは、会社を辞める際の手続きや交渉を代行してくれるサービスのことです。特に、ブラック企業や人間関係のトラブルなどで、直接会社と交渉するのが難しい場合に利用されることが多いんです。

確かに、退職代行を使えば比較的簡単に会社を辞めることができます。だからこそ、「退職代行を使うと、困難に直面したときにすぐに逃げ出す癖がつく」という意見が出てくるんですね。

一見、この意見には説得力があります。何か困難なことがあるたびに「もう嫌だ、辞めよう」と思って退職代行を使っていたら、確かに問題かもしれません。仕事には良いこともあれば辛いこともあるのが当たり前。多少の困難は乗り越えていく必要がありますからね。

でも、本当にそう単純に言い切れるでしょうか?

「辞め癖」vs 自己防衛

ここで考えてほしいのは、退職代行を利用する人の多くが、本当に追い詰められた状況にあるということです。

例えば、こんな相談を受けたことがあります。

「毎日終電まで働かされて、休日出勤も当たり前。でも残業代は一切出ない。上司からのパワハラも日常茶飯事で、もう精神的に限界です。でも、直接辞めると言い出せなくて...」

こういう状況で、「辞め癖がつくから」という理由で退職を躊躇うべきでしょうか?私は、そうは思いません。

むしろ、こういった状況では早めに退職することこそが、自分を守るための正しい選択だと考えています。健康を害してしまったり、メンタルを深く傷つけてしまったりしては、元も子もありません。

つまり、「辞め癖」の問題ではなく、自己防衛の問題なんです。

退職代行の適切な使い方



ここで強調しておきたいのは、退職代行はあくまでもツールだということ。ツールである以上、使い方次第なんです。

確かに、ちょっとしたことで毎回退職代行を使うのは好ましくありません。でも、本当に必要な時に適切に使えば、むしろキャリアにとってプラスになる可能性があるんです。

例えば、ブラック企業で心身ともに疲弊してしまう前に退職できれば、次の職場でより良いパフォーマンスを発揮できるかもしれません。あるいは、パワハラなどの深刻な問題から早期に脱出することで、長期的なメンタルヘルスの悪化を防ぐこともできるでしょう。

つまり、退職代行を使うことで「辞め癖」がつくのではなく、むしろ自分のキャリアや人生を守るための賢明な選択になり得るんです。

退職後の心構え

ただし、退職代行を使って会社を辞めた後の心構えも重要です。

退職代行を使ったからといって、「次も嫌なことがあったらすぐ辞めればいい」という考え方は避けるべきです。むしろ、退職代行を使って辛い状況から脱出できたからこそ、次は自分が本当に納得できる会社を慎重に選び、そこでは多少の困難があっても頑張る覚悟を持つことが大切です。

これは「辞め癖」とは真逆の考え方ですよね。むしろ、一度退職代行を使った経験が、より良い職場選びや、仕事に対する真剣な姿勢につながるのです。

「辞め癖」を防ぐための心得

とはいえ、退職代行の利用が本当に必要かどうか、慎重に判断することも大切です。「辞め癖」とまではいかなくても、安易に退職を選択してしまう傾向は避けたいですよね。

そこで、退職を考える前に、以下のようなポイントをチェックしてみるのはいかがでしょうか?

1. 現在の問題は本当に解決不可能なのか?
2. 上司や人事部門と話し合う余地はないか?
3. 部署異動や職種変更の可能性はないか?
4. 一時的な困難なのか、構造的な問題なのか?
5. 退職以外の方法で状況を改善できないか?

これらの点を十分に検討した上で、それでも退職が最善の選択だと判断した場合に初めて、退職代行の利用を考えるべきでしょう。

また、退職代行を利用する際も、ただ逃げ出すのではなく、次のステップに向けての準備と位置付けることが大切です。例えば、

- なぜ今の職場が自分に合わなかったのか分析する
- 次はどんな職場で働きたいのか、具体的にイメージする
- 必要なスキルアップの計画を立てる
- 業界研究や企業研究を始める

といった具合に、退職をキャリアアップの機会として捉えるんです。

こうすることで、退職代行の利用が「辞め癖」につながるのではなく、むしろ自己成長の機会になるんです。

まとめ 退職代行は使い方次第



結局のところ、退職代行を使うことで「辞め癖がつく」かどうかは、その人の心構えや使い方次第だと言えるでしょう。

確かに、安易に退職代行を使って逃げ出すクセがついてしまっては問題です。でも、本当に必要な時に適切に使えば、むしろ自分を守り、より良いキャリアを築くためのツールになり得るんです。

大切なのは、退職代行を「逃げ道」としてではなく、「次のステップへの準備期間を確保するためのツール」として捉えること。そして、退職後はより良い職場環境を慎重に選び、そこでは多少の困難があっても頑張る覚悟を持つことです。

私たちの仕事人生は長いです。その中で、時には退職という選択をすることもあるでしょう。その際、退職代行という選択肢があることを知っておくのは決して悪いことではありません。ただし、それを使うかどうか、そしてどう使うかは、よく考えて決めることが大切です。

最後に強調しておきたいのは、どんな状況でも、あなたの人生やキャリアの主人公はあなた自身だということ。退職代行を使うにしても使わないにしても、その決断に至るまでのプロセスと、その後の行動こそが重要なんです。

自分らしいキャリアを築くために、時には勇気を持って一歩を踏み出すことも必要かもしれません。そんな時、退職代行はあなたの味方になってくれるかもしれないんです。

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