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常に嫌なヤツならむしろもっとラクだったのに。

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離婚を突きつけるまで、2年かかった。

私が初めて夫に、『離婚を考えている』と伝えたのは、次男タツを妊娠しているとき、長男トラが2歳のときだった。もちろん、離婚を『突きつけた』後から、今の子育てフルコミットの夫になるまでにもまた何年もかかったが、最初に突きつけるところまでにも、私には高いハードルがあった。

長男トラが生まれて私が仕事に復帰して、想像以上に彼が子育てに登場しないことに驚いた。家にいる時にたまに抱っこする程度で、保育園の送り迎えもせず、平日の朝は自分と子供の準備で走り回る私の横で、自分の会社の準備だけに十分な時間に起きて勝手に出ていき、週末はそもそも起きてこなかった。

週末に自分の予定を勝手に入れ、急に出かけていき、私が子供と公園から帰ると寝ていた。

「子供と一緒に出かけよう。」と誘うと、

「いいよ、ふたりで行ってきなよ。」と言われた。

私は保育園の送り迎えのためだけに通勤経路を変え、夫は自分の通勤経路には合わないと簡単に言った。

「助けて欲しい」と言ったら、

「お義母さんに来てもらったら?」と言った。

だからいつも私は子供とふたりきりだった。物理的にも、精神的にも。

次男タツを妊娠してからは、物理的に精神的に3人になった。やっぱり夫は、ひとり蚊帳の外だった。いや、外に追いやられていたのは私達だったかも。

お腹が大きくなってきて、2歳のトラを保育園に送る時に彼を自転車の前カゴに担ぎ上げた時、涙が出そうだった。

『私、ひとりでなんでここまで辛い思いをしてるんだろう。』


それまでだって何度も、土曜日の朝9時の公園の砂場に座りながら、離婚のことを考えた。このままの彼と一緒に何年も暮らし、私一人で子育てするなんて嫌だ。私は夫と一緒に子育てする自分を想像していたし、その前にひとりで子育てと家事と仕事をこなすなんて明らかにキャパオーバーだった。

欲しくて産んだ長男と、また欲しくて産もうとしている次男がお腹にいるのに、私はちっとも幸せじゃなかった。毎日毎日忙しすぎて辛かったし、そんな私の前で寝転がってひとりで過ごす夫を見るのは、心が苦しかった。

大切な子供たちを大切に扱うためには、私もそれなりに大切に扱われていないと、どこか自分の中で辻褄が合わなかった。

こちらに背を向けて寝そべってスマホを見る夫の存在は、私にこんなメッセージを送っていたのだと思った。

『お前は価値のない人間で、お前がそばで苦しんでいようと、
それはどうでもいいこと。』

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ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』で特にたくさんの方の共感、反論、議論を生んだ『夫のこと』カテゴリー記事。夫の会社の人にバレそうになり、止む無く会員限定記事に。 その間筆者の仕事の状況も変わり、ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』から『夫のこと』だけスピンオフ(?)させてnoteで連載することにしました。 ワーキングマザーの方もそうでない方にとっても、参考になるかは未知数。 (月4回更新/初月無料)

ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…

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