『北風と太陽』戦法 結局はまだご飯作って欲しいんだなと思った
我が家では大人のご飯は各自だ。
子供のご飯は基本的には毎食私が作っているが、なんせ私は料理が大嫌いだ。献立を考えるところから、冷蔵庫から食材を出すことも、切るのも、調味料を混ぜたり入れたりするのも、大嫌いなのだ。かろうじて最後の『炒める』は、少し嫌い度が弱まる気がするものの、とにかく考えるだけでも嫌なのだ。
とはいえ食事が子供の健康には欠かせないことは知っている。だから子供たちのご飯は頑張って作る。決まった数少ないメニューをローテーションで回しながら、毎日心を無にして作っている。
思うに私は、『美味しいご飯』自体にそこまで興味がないのだ。食べることは嫌いではないけど、そこまでご飯が美味しくなくても私のQOLにはあまり影響がないのだ。
ただし、お酒のお供としての食事にはこだわりたい。だから、私が『飲む日』のご飯は結構こだわって作り、そんなときには夫の分も一緒に作っている(子供は大体別メニュー)。
一方の夫、見る限りだが、私よりは食事にこだわりがあるようだ。お酒を飲もうが飲むまいが、美味しい食事を食べたいと思っているようだ。暖かいうちに食べることにもこだわりを見せている。
だったら自分で料理を覚えて自分で食べたいものを作ればいいのに、そこは私と同じで、料理に興味は感じられないようだ。
長男トラが7歳、次男タツが5歳になり、週末のルーティンが少し変わりつつある。トラがほぼひとりでお友達と公園で遊ぶようになり、公園での見守りが大人一人で事足りるようになってきたのだ。つまり、夫と私のどちらかが、週末に家で一人でダラダラできるという、ここ数年お預けだった贅沢を享受できるようになったのだ。
だからその日、夫に言ったのだ。
「今日は私ひとりで大丈夫だから、家でゆっくりしてなよ。」
夫は最初、私がなにかに怒っているのかと疑い、そうでないならなにか対価を求めているのかと疑ったようだった。でも別に、『代わりに・・・』ということもない。ただ、大人一人で足りるのだから夫はゆっくりしていればいいし、できれば次回は交代で私がゆっくりしたい。
その日夫は、家族不在の数時間を『無為に』つまり贅沢に過ごした。
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夫婦サバイバル(ワーキングマザー編)
ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…
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