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夫に100%心を預けられない理由

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先日結婚記念日を迎え、なんと結婚して10年が過ぎた。

結婚している人なら大体わかるだろうが、ひと言では言い表せない心境だ。

『感慨深い』ならひと言で済む。
『私も夫も頑張った』とも言える。


でも『生涯連れ添う』とか『生涯の伴侶』とか、なかなか軽々しく言うもんじゃないな、とも思う。思いませんか?


我ながら夫のことは好きだと思う。いまが、これまでで一番夫のことが好きだと思う。

結婚当初から夫は別人のように変わってくれて、子育ての同士、戦友だと思える。


でも、最後の最後の5%くらい、いや8%くらいか。

私は彼に心を預けないように常に気を付けていて、それが時にうっとおしいと感じるのだ。心から100%で『信頼』できたらラクチンなのに。

もしくは、100%で心を預けられる夫婦なんていないのだろうか。


それは例えばこんな時。

夫の手袋がリビングの床に落ちていたとする。私の思う『普通』は、気づいたら拾ってあげて、私の思う『ここへ置いておけばいいかな』と思う場所へ置いておくと、手袋がないと気付いた夫がこう言う。

「あれ、手袋どこだ?」

「落ちてたから拾っといた。あそこに置いてあるよ。」

その後の展開、どうなると思う?

私の思う『普通』では、

「あ、ありがとう。」

それで終わりだ。

しかし夫の場合こうはいかないのだ。だから私は、夫の物がどこでどうなっていようと触らないと決めた。スマホなどのよほど大事な精密機器の時だけは「あそこにあっていいの?」と聞くが、それ以外の時にはどうなっていようと関与しないと決めている。

たとえそれが洗濯機と壁の隙間で埃まみれになっていようと、ベランダの地面に落ちていても、公園で落ちていてもだ。

そしてそれを、子供たちにも教えないといけないと思っている。

「いろんな人がいるの。パパの物には触らない。それだけ。親切でやってあげようと思ったとしても、パパはそれが嫌なの。触らない。」


『普通』ってなんだろう、と思わされる出来事だった。


夫がたまに使っているアイピローがキッチンに置いてあった。私にはそれが、誇りまみれに見えた。寝室の床にでも落ちていて、次男(5歳)が気を利かせて拾ってあげたのだろうかと思っていた。

そしてそれを見つけた夫が次男を怒鳴りつけた。


「あ、パパの!なんでこんなとこにあるの!?パパのこれをなんでこんな水浸しのところに置くんだよ!(怒)濡れちゃうだろっっ!!!触るなよっっ!!!」

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ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』で特にたくさんの方の共感、反論、議論を生んだ『夫のこと』カテゴリー記事。夫の会社の人にバレそうになり、止む無く会員限定記事に。 その間筆者の仕事の状況も変わり、ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』から『夫のこと』だけスピンオフ(?)させてnoteで連載することにしました。 ワーキングマザーの方もそうでない方にとっても、参考になるかは未知数。 (月4回更新/初月無料)

ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…

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