親切を出し惜しみする夫の気持ち
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暑い。
7月も中盤ころから、冷房の効いた寝室で起きて寝室の冷房を消し、リビングの冷房をつける毎日。
暑い。
寒いのは比較的得意だが、暑いのは苦手。
夫とふたり、相変わらず在宅勤務の日々。
平日日中は別室でそれぞれ仕事をしているので、あまり顔を合わせることはない。
仕事をしながら、何飲んでる?
会社にいたときはそういえば、ペットボトルのお茶を買っていた。会社のウォーターサーバーの水も飲んでいたかな。夏はやっぱり冷たい飲み物が進む。朝のコーヒーから水やお茶に移行して、1日中何か飲んでいるわけなのだが、在宅勤務の我々。
とうとうソーダーストリーム導入。
浄水器の水に炭酸を注入して飲めるというもの。炭酸水のペットボトルを買いだめしていたのだが、あまりの消費スピードとペットボトルの溜まり具合にエコ的にも辟易したため、ふたりで話し合って導入を決めた。近所のスーパーでちょうどガスシリンダーの取り扱いを始めたこともあり、今夏の導入となった。
専用の分厚いペットボトル状のボトルに水を入れて冷蔵庫で冷やしておき、専用器具で炭酸を注入する。冷凍庫で凍らせておいたカットレモンを氷替わりに浮かべると、とても爽やかな夏の飲み物だ。どれだけ飲んでもペットボトルのゴミは増えないので良心も痛まない。
ガスシリンダーは空の物を新品と交換してもらうことができる。1本のシリンダーでひと月持つということだったが、『在宅勤務者×2人@真夏』では、3週間と持たなかった。
とはいえそれも想定の範囲だった。空になったところで、私が近所のスーパーで新品と交換してくることになっていた。夜に炭酸がなくなり、翌日午前中に終わらせる仕事を終わらせ、午後にスーパーへ行くつもりだった。
夫は朝から、
「たーんさん!たーんっさんっ!」
とガスシリンダーを待ちわびていた。
ペットボトルの炭酸水もまだストックがあったのだが、使い捨てのペットボトルを空けるのは夫にはもはや抵抗があるようだ。
予定通り午後の暑い中に家を出て、空のシリンダーを持って近所のスーパーへ。ほかの買い物と合わせて新品のシリンダーと交換してもらった。代金を払い、空シリンダー回収のためか住所や名前を書き、新品シリンダーを持って汗だくで帰宅した。
待ちわびていた夫が早速炭酸を注入していた。
私はシリンダー交換の手順が意外と面倒だったことを話していた。
シュコー・・・
シュコー・・・
プシュー・・・
圧迫感を感じる暑さの中から帰宅し、買ってきたものをしかるべき場所に収め、家で待っていた夫は大きなボトルの水に炭酸を注入し、言った。
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夫婦サバイバル(ワーキングマザー編)
ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…
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