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自分が『上』でないと許せない夫

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今現在はずいぶんマシだが、夫は相変わらず、謝るのが苦手だ。

10年前は『ありがとう』すら苦手で、そのくせ人に謝らせたりお礼を言わせたりすることにはこだわっていた。

要は、ヒエラルキーなのだろう。

おれが『上』で、お前が『下』。おれが『主』で、お前が『従』。


それが昔の夫の、そして妻を虐げる夫たちの思い描く、『夫婦』なのだろうか。


『ありがとう』と『ごめんね』は、自動的に言う側を『下げる』言葉だ。

自らを一段下げて、相手を少し上に見て言う言葉だ。

特に謝罪は、許すか許さないか、相手に委ねるという意味もあるので、更に首(こうべ)を垂れる言葉だ。

だから夫は、無意識にこの言葉を使うまいとしていたのだろう。

きっと日常生活でも、仕事でも、数えるほどしか言ってこなかっただろう。


でも、『ありがとう』と『ごめんね』ほど、垂れ流すべき言葉もないということ、使い慣れるほどに身に染みるはずだ。


私の女友達たちは言い過ぎるほどにそれらの言葉を使うし、営業職の長かった私には、初歩的な『武器』でもある。

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ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』で特にたくさんの方の共感、反論、議論を生んだ『夫のこと』カテゴリー記事。夫の会社の人にバレそうになり、止む無く会員限定記事に。 その間筆者の仕事の状況も変わり、ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』から『夫のこと』だけスピンオフ(?)させてnoteで連載することにしました。 ワーキングマザーの方もそうでない方にとっても、参考になるかは未知数。 (月4回更新/初月無料)

ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…

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