私は夫選びをミスったのか。
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『タイプの男性は?』
という質問にピンと来なくなったものだ。
「タイプとかどうでもいいから育児して。そして人として当たり前のことをして」
としか思えなくなった。
在宅勤務の夫の仕事スペースはリビング。
子供たちも帰ってきて、私がキッチンで夕食を作る中も、まだ仕事をしていた。そんな夫の背中に声をかける。
「親子丼作るけど食べる?」
我が家の大人のご飯は基本的に毎食各自なので、子供の夕食のついでに夫の分まで作ることはあっても、大人の献立を考えることはしない。
コンロの上で回る換気扇の音で聞こえないようだった。更に大きな声で言う。
「パパ!!!食べるの!?食べないの!?答えないなら作らないよ!」
「食べる。食べます。ありがとう!もうちょっとで仕事終わるから待って~」
と答える夫。
そしてハタと気づいた。このひとコマだけでも、私たちお互いの『変化』を物語っているなと。それも結構大きな変化を。
結婚する前に夫と何年付き合っていたかもちょっと思い出せないほどに年を取ったがそれでも頑張って思い出してみると、多分3年ほど付き合っていたはず。
当時の私の『タイプの男性』は、どちらかと言うと『オラオラ系』だったと思う。男性を『立てる』とか『尽くす』とか、我ながら少女漫画のような恋愛観を持っていたと思う。
そんな当時の私が好きになった男性である夫なわけだ。
むしろ夫は、結婚する前から変わらず、夫のままだったのだ。
それが結婚して少し『アレ?』となり、子供を産んで決定的になり、
『あなたがこのままなら離婚します』
と突き付け、変化を迫った。
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ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…
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