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人付き合いのイロハを知らない夫

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その日は、そう、日曜日だった。

次男が朝からこう言っていた。

「そろそろ公園に蟻を捕まえに行きたい。」


虫大好きな次男。そんな次男の誕生日プレゼントに、夫が購入した蟻の飼育セット。夫のチョイスは完璧で、次男はすごく喜んだ。私もよくぞ思いついたと絶賛した。

しかし次男の誕生日は冬で、実際に蟻を捕まえて飼育を始めるのは春。それまでずっとしまってあったのだ。


『もう春だ!』

そう気づいた次男が、公園に蟻を捕まえに行きたいと言った。


「そうだそうだ、もう4月だもんね。蟻きっといるね。行こう行こう。」


朝は忙しい。

早く朝ごはんが食べたいと言う長男。ご飯を待つ猫。今日は洗濯してもいい天気か?考えること決めることが多い朝。


「とりあえずパパに言ってみて?」

そもそも夫が贈った蟻飼育セットだし、夫が、または夫も、一緒に捕まえに行くものだと私は思っていた。


平日だろうが休日だろうが、夫は起きるのが遅くて、寝ている夫を次男(7)が誘いに行った。

そして戻ってきた次男が言った。

「パパは今日は髪を切りに行くんだって。」


夫が髪を切っているのは近所のカット専門店。長く見積もってもかかる時間は30分。順番待ちの予約もできるお店。今日は日曜日。一緒に公園に行けない理由にはならないし、何が言いたいのかよくわからない。だから次男にこう言った。

「髪切るのなんか、15分で終わるのに・・・」

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ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』で特にたくさんの方の共感、反論、議論を生んだ『夫のこと』カテゴリー記事。夫の会社の人にバレそうになり、止む無く会員限定記事に。 その間筆者の仕事の状況も変わり、ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』から『夫のこと』だけスピンオフ(?)させてnoteで連載することにしました。 ワーキングマザーの方もそうでない方にとっても、参考になるかは未知数。 (月4回更新/初月無料)

ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…

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