『夫にはもう期待しない』その匙加減
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夫婦喧嘩は犬も食わない。
至言である。
本当に犬すら食わないと思う。
子供たちが成長し、夫婦二人だけの生活がどんどんと迫ってくることが実感できるからだろうか。
どうも私は、夫に期待しすぎていたようだ。
しかしそう言ってみると、全幅の信頼と期待を寄せられる夫というものは、世の中に存在するんだろうか。
夫と二人、在宅勤務別室で仕事をしていた平日の昼間。
お昼ごろになって夫がキッチンで昼食の準備を始めていた。私はまだ仕事中。集中力を要する作業をしていた。
「おわっ!!!」
大きな夫の声。
常時オーバーリアクションな人なのだ。特に気にしていなかった。何かキッチンで落としたりしたのだろう。
想定していた通り、背中から声がかかる。
「卵、割っちゃったから、今日の(子供の)晩御飯は親子丼とかで~・・・」
ちょうど『いいところ』だったので、振り返って
「うん」
とだけ言った。
夕方になって子供たちの晩御飯を準備する。言われた通り親子丼にしようと思い、鶏肉と玉ねぎを切る。我が家の親子丼はめんつゆで簡単に作る。
冷蔵庫を見ると、落としたであろう卵パックの中で割れている5個ほどの卵。それがパックのまま、そのまま冷蔵庫に入れてあった。
親子丼を作るべく卵を割ろうにも、卵はヒビどころではなく完全に割れていて、パックの中で白身と殻が混じっている状態だった。
「いやいやこれさ、タッパに卵だけ入れておくとか、しといてくんないと。」
仕事中の夫の背中に話しかける。
・・・
・・・
シーン・・・
仕事中は集中しているから、話しかけられても聞こえてなかったり、答えられなかったり。
夫のその行動は、言われてみたら昔からだったかもしれない。
でもそれってさ、会社でも同じことするの?
しないよね。上司や同僚が話しかけてきたら、無視したりしないよね。
・・・カッチーン!
「お前が割ったんだろうが!自分で割っといて、後始末は人任せですかっ!?しかも無視!無視か!仕事中だから?私だっていつも仕事中なんですけど。私無視したりする?相手を選んで無視してるよね。
このクソがっっ!!!」
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夫婦サバイバル(ワーキングマザー編)
ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…
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