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「オレは休めない」ですか。奇遇ですね、私もです。

2020年のこの感染症が始まる少し前、2019年ころまでか、私はフリーランスで講師業でも生計を立てていた。自分でワークショップを企画し、内容を考え、資料を作り、会場を探し、お客さんを集め、足を運んでいただき、お金を頂戴していた。

とはいえもちろん、何百人も来場するような規模ではない。多くて30人ほど。少ない時には数名規模だった。

私のワークショップに来てくださっていたのは、ママに向けた内容だったため、ほぼママさんばかりだった。そしてその半数以上が、働くママさんだった。働くママさんに向けて、お金の話をしていた。

当日、おひとりずつ来てくださる方をお迎えするのだが、何度開催しても、必ず毎回おひとり、おふたりは、当日朝にキャンセルのご連絡がある。

そう、子供の体調不良。

もちろん、間近になって興味を失ったのが本当の理由だった方も中にはいただろうが、普段平日働くママさんたちは、平日昼間に開催していた私のワークショップに出席するためにお休みを取ってくださっていたのだ。

貴重な時間を割いて、自分の時間として休みを取っていても、子供というのはそういう時に限って熱を出すのだ。ママというものは、悔しがることすらしないほどに、そんな状況に慣れているのだ。

むしろ、子供の体調不良によるドタキャンは、仕事なら大変だがプライベートならラクなのだ。


「仕方ない。」

そうやって諦めてきた約束が、ママという立場の人はおそらく、他の人よりたくさんあるのだと思う。


しかしこのワークショップの場合、私の立場で考えたらどうだろう。
私の子供が、このワークショップの日に熱を出したなら、どうなるだろうか。主催者である私が、

「すみません、子供が熱を出してしまったので、今日のワークショップはキャンセルで…」

と、参加者の方にメールや電話で連絡するだろうか。

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ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』で特にたくさんの方の共感、反論、議論を生んだ『夫のこと』カテゴリー記事。夫の会社の人にバレそうになり、止む無く会員限定記事に。 その間筆者の仕事の状況も変わり、ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』から『夫のこと』だけスピンオフ(?)させてnoteで連載することにしました。 ワーキングマザーの方もそうでない方にとっても、参考になるかは未知数。 (月4回更新/初月無料)

ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…

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