『夫育て』10年…

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長男トラが10歳になり、2024年で11歳になる。

身長140cmを超え、ひとりで勝手に遊びに行き、『ただいま』と帰ってくる。ひとりで朝食を作ることもできるし、何も言わなくても翌日の準備をする。

兄弟喧嘩でも我慢ができるようになり、私の気持ちを気遣う素振りも見せ、大人の言うことに反論するようにもなった。

ほんの10年ちょっと前にこの世に初めて生まれ、泣くことしかできなかった時代があったこと、いまだによく思い返す。

『育てる』ってすごい。あんなにちっちゃかったのに。

ムチャクチャ大変だったけど、かなり育った。まだまだ教えることはたくさんあるし手助けも必要だが、身の回りのことはひととおり自分でできるようになった。

子供たちは、私が育てるつもりで産み育てたのだが、夫を育てるというのは決して望んでいたことではなかった。でも確かに、誰がなんと言おうと、不本意ながらも、やはり私は夫を育てたという自負がある。

7年ほど前の自分のブログの記事を読んで驚いた。

私は当時、夫の機嫌が悪くなることを恐れて行動していた。身体的な暴力をふるうわけではないものの、機嫌を損ねると自分になんらかの害があると認識していて、夫の機嫌を損ねないように気を付けていたのだ。

そんな昔の自分が恐ろしい。そして、かわいそう。