「PTAにはどんどん夫を送り込むべし。」そう言うと夫は居心地が悪そうだった。
PTAの実情は、私も実はまだあまり知らない。
長男トラが今年の4月から2年生になるが、例の感染症のせいで、今年のPTAは全く本領発揮していないのだろうと思う。
とはいえ、こんな手紙を子供が持ち帰ってきた。
新学期は全児童の親が交代で、朝夕の登下校の見守り当番をします。
なるほど・・・
私はPTA委員でもないし、意見を言っても面倒なだけだし、言われたとおりにするのだが、この件に関しての『意見』が以前他の親から寄せられていたのを、配布された議事録で読んでいた。
見守り当番が本当に必要なのか。各親が予定や仕事を調整して見守るのが本当にいちばん効率的なのか、他に方法はないのか、その辺り検討されているんでしょうか。
という至極まともな意見だった。
それに対するPTAの返答は、こんな感じだった。
『例年皆さんにご協力いただいていますので、地域活動の一環としてご協力をお願いします。』
答え、にはなっていないのだよ。意見はいつでも受け付けますと言いながら、『ご協力をお願いします』と言うばかりで、つまり異論は受け付けない、と言っているのだ。
聞きしに勝る、前年踏襲。事なかれ主義。
6年間我慢するだけだし、毎日のことでもないし、喉元過ぎてしまえば。と言いながら、ベルマークが温存されている地域もあるのだとか。
これについて私自身がいますぐどうこうしようと言う気はないのだが、夫と話していた。
「こういうの、PTAが男性ばっかりになれば多分解決するよ。」
仕組みや根本的な組織を動かすポジションにはたいてい男性がいるということ。同じことを言っても女性が言っているのと男性が言っているのとでは聞き入れられる可能性や度合いや頻度が違うということ。
私にとってはそれらはもう、純然たる事実である。自分自身だって、男性の店員さんより女性の店員さんに対するとつい苦情の口調が厳しくなってしまう。女性のお客さんより男性のお客さんからの苦情を、つい重く扱ってしまう。
その概念を知ってから自分の過去の行動を思い返すと、自分がまんまと性別や人種で行動を変えていたことを思い知る。
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夫婦サバイバル(ワーキングマザー編)
ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…
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