人を変えることはできない。変えられるのは自分だけ。

夫がゆっくりと洗面所で『グルーミング』しているだけで、お腹の中がグツグツと茹で上がるほど腹が立つ。

私はトラが生まれてから、自分の髪をドライヤーで乾かすことさえ諦めていた期間が半年ほどあった。濡れた体で震えながらトラの体を拭き、服を着せていた。
毎晩。

週末に夫がやる『子供をお風呂に入れる』は、
お風呂の中にいる夫に、服を脱がせた子供を渡して、洗い終わった子供を洗面所で私が受け取り、体を拭き服を着せる、
という作業だった。

夫と子供が家にいる時、私も必ずいるわけで、お風呂を頼むと必ず、
「手伝ってよ!」と洗面所から声がかかる。

そもそも子供と家でふたりきりになることがほとんどなかった夫に、私の気持ちは伝わらなかった。

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私の平日が慌ただしすぎて、夫の夕食を作る時間が取れなかった。

「いいよ、無理して作らなくて。」

彼はそう言うだけで、『理解のある夫』になれた。子供や私が食べるものを気にしてくれるわけでもないのに。

夫に対して、どんどん意地悪な気持ちが湧いてきた。

ゆっくりと自分のペースで起きる夫。
ゆっくりと自分のペースでグルーミングし、身支度をする夫。
ゆっくりと自分のペースで食事をとる夫。
ゆっくりと自分のペースで帰宅する夫。
ゆっくりと自分のペースで就寝する夫。

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ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』で特にたくさんの方の共感、反論、議論を生んだ『夫のこと』カテゴリー記事。夫の会社の人にバレそうになり、止む無く会員限定記事に。 その間筆者の仕事の状況も変わり、ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』から『夫のこと』だけスピンオフ(?)させてnoteで連載することにしました。 ワーキングマザーの方もそうでない方にとっても、参考になるかは未知数。 (月4回更新/初月無料)

ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…

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