私が男だったら。私が夫だったら。
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いまは退職した、前の会社の話。
外資系の広告代理店。帰国子女やバイリンガルが多く、外国人の社員も多かった。クライアントもほとんどが外資系企業。
本社はニューヨークにあり、アジア・パシフィックの中の小さな日本支社。
社長や役員などは大体、アメリカ人やイギリス人など、外国人だった。
その中のひとり。名前はなんだったか。仮にマイケルとしよう。
確か当時30代後半か40代前半。
白人アメリカ人でスキンヘッド。身長190cmほど。
『いかつい』スペックだが、くっきり二重のソフトな顔で、口調も柔らかい親しみやすい人だった。それまでの社長たちはずっと、ガラス張りの社長室の中に机を構えていたが、マイケルは他社員と同じフロアに机を並べ、社員もみな、気軽に話しかけていた。
私自身を始め、当時仲の良かった女性の同僚たちと話していた。
マイケルは人類最強。
どういうことかというと、今の地球において、白人男性というのはなかなか、どこへ行っても差別を受けにくい。必ずしも『差別を受けない』とは言えないだろうが、他のどの属性と比べても最も、『人種や性別による不利益を受けにくい』と言えるだろう。
190cmの体躯も、なかなか身体的な攻撃を受けにくい、または受けたとしても小さな被害で済ませられる可能性も高いだろう。
40歳前後と言う、社会人としても経験を積んだころ、且つ、まだまだ体力のある年頃。
加えて、加えてだ。
マイケルが私にこう言った。
「僕が知る、最も効率的な働き方をする社員は、ワーキングマザーだよ。積んでるエンジンが違う。アメリカでも日本でも同じ。時間内で終わるかどうか、じゃなく、時間内で終わらせる働き方なんだよ。」
育ちも良く、高等教育を受け、フェミニズムを学び(多分)、男女分け隔てなく優しくソフトに扱い、いわゆる『マッチョ』な社会や考えた方とは距離を置いていた。
妻はタイ出身の弁護士で、かわいい子供にも恵まれていて友人も多く、社長なのに早めに退勤して子供と遊び、家族でアメリカに帰るために長期休暇をとっていた。
マイケルにも大変なことや悩みはたくさんあっただろうが、客観的に全方位から見て、不利なことがない、『人類最強』の人だと思った。
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夫婦サバイバル(ワーキングマザー編)
ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…
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