私のことが嫌いなんだろうな。その理由がいちばんしっくり来た。

相変わらず土日の夫は午後まで寝ていた。

朝8時、9時台に、1歳の長男トラを連れて公園に遊びに行っていた。公園に居さえすれば、トラはひとりで遊んでいた。目は離せないので後をついて回っていたが家にいて泣き叫びながら終始まとわりつかれているより、外に出ているほうが私はずっとラクだった。

家に帰ったところで、まだ寝てるんだろうな。
お昼ご飯を作ったところで、一緒にお昼を食べるわけではないんだろうな。かと言って作らないとまた拗ねるんだろうな。

砂場の砂を眺めながら、時にトラに作り笑いを向け、土日の私の心はいつも浮かなかった。平日のお世話もひとりだったけど、土日のほうが時間が長く、『不公平』をいつも目の前につきつけられているので、余計につらかった。
だから、『いつ離婚しようか』と、いつも考えていた。

トラが小さいうちに別れてておいたほうがいいかな。
でも別れてしまうと、多分私は今より長時間働かないといけなくなる。
トラと過ごせる時間が短くなるかな。
それなら子供が独立するまでは我慢しとくかな。
熟年離婚で積年の恨みを晴らすかな。

公園から帰ると、やっぱりまだ寝ていて、お昼を食べても寝ていて、2回目の公園へ行く。