Academic Youtube-ゲーム実況に見る「協調と言語化による理解の深まり-
ゲーム実況ユニット「三人称」による「OVER COOKED 2」実況で学んだこと。
どーしてもしゃべりたかったので、しゃべりました。
誰に刺さるかわからない、ゲーム実況語り。今回のnoteは、ゲーム実況ユニット「三人称」のご紹介と、彼らのゲーム実況を見て「これは!?」と学んだことを、動画の紹介を交えて書こうと思います。
厳格なロックダウン状態にあるワタクシ界隈。冗談抜きで外に出ることができていません。自分の記録では、7月19日~8月23日までの期間、外出できたのは4回でした。すべて徒歩5分以内のコンビニエンスストアまで。さすがに慣れてもきましたが、日々逼迫していく状況に心が疲れてしまうときがありました。
人と会えない、話せない。なんとなーくテレビをつけっぱなしにしてしまう人の気持ちが、わかる気がしました。人の声が聴きたくて、作業用BGM的感覚でずっとYoutubeを見ています。昨年もstay home期間がありましたので、新しいYotuber発見があったですが、今年はゲーム実況ユニット「三人称」に出会いました。
にわかファンの解釈ですが、お三方の紹介についても自分なりに軽く説明したいと思います。
ゲーム実況ユニット「三人称」ご紹介
1:ドンピシャさん
・率直に言って「脳筋」/算数できない疑い(正負の計算ができない・百分率がわかってない)
・共感性が高い? 「荒らし」に対する対応、心の優しさ。
個人的に「正負の計算ができない大人!? それは無理…!」と思ってしまうところもありましたが、共感性の高さ、人の良さ、「バカさによる愛されキャラ」感が素敵な、三人称のセンターという方です。
2:ぺちゃんこさん
三人称の「カメラ担当」とのこと。全体を把握してライブ配信などを進めているイメージです。雑談配信など、過去のお話を聞くと「モテキャラ」の側面もある方。
3:鉄塔さん
私が「三人称」を知るきっかけとなったのが、鉄塔さんの個人実況でした。
作家としても活躍されています。言葉選びや語感、言い回しなどが好きで、主に鉄塔さんの個人実況を拝見し、そこから三人称全員の配信なども見るようになりました。
マルチプレイで「わちゃわちゃ」やっている様子を見るのが面白く、多くの配信・動画を見てきました。
そのなかで「OVER COOKED 2」の動画シリーズを見ていて、「ゲーム実況から学べることがあった!」という気づきを得ることができたのです。
ゲームと侮るなかれ。料理ゲームで「段取り力」と「オペレーション力」が身につく!
さ、ようやく本題その1、です。ここからは「OVER COOKED 2」のご説明。
Play Station Official Trailerがこちら。2~4人のマルチプレイが基本なので、ゲーム友達がいないワタクシには、まず無理。
日本人でも多くの実況者、芸能人が実況プレイされていますし、海外の本職がプレイされている動画もあります。
San Franciscoの本職がプレイ。最初の2ステージは食材・調理も楽そうとはいえ、オペレーションがサクサクすぎる。とても楽しそう! 自分で遊べないのが辛い!
マルチプレイで協調性が育つ。共通理解で効率アップ!
本題その2。トレーラー動画でゲームの概略はつかんでいただけると思うのですが、パズルゲーム的な要素があります。ステージ全体の把握、動線の確認、プレイヤーの初期配置から役割分担を決められれば、効率的に作業ができると思われます。「三人称」の実況動画に話を戻すと、ライブ配信で全員所見なので、ステージの云々など考えるわけもなく、わちゃわちゃ。そのわちゃわちゃを見ているのが、やきもきするけれど、視聴者にとっては楽しい。
三人称のオーバークック2 再生リスト
たとえば、図らずも邪魔しちゃうドンさん。
邪魔しちゃうドンさん、その2。「置いちゃったね!?」
ドンさん脳停止。何も考えられなくなる。
互いに声かけはするけれど、誤操作や判断の差異で作業が滞る場面が頻発。こんな状況が続くのですが、だれもお互いを責めない。お三方の協調性が感じられました。そして、誰かがポンコツ化することで、他のメンバーのオペレーション力がぐっと上がる。この動画では、ドンピシャさんの脳停止により、ぺちゃんこさんが全体の指揮系統を取るようになる。「ピンチが人を育てる瞬間」を見た気がしました。ドンさんは単純作業系に回されるなど、適材適所の配置換えを行っていく。
また、ステージを終え、リトライすることで状況が改善していきます。
動線に気づいて、言語化する場面。デブリーフィング、リザルト画面でのフィードバック場面です。
ここで、「次はこうすればいいんだ。」という気づきと共通理解を図る。また、一度経験したステージにリトライすることで、ステージ全体を俯瞰的に見られるようになった様子。そこで新しい動線に気づく。効率化がうまくいった事例と捉えられます。
視聴者は最初から全体を見通しやすい状態なので、プレーヤーがすでに効率的な動き方を発見し、その通りに動けているのが見えています。しかしプレーヤーは、ステージ終わりに「気づきをフィードバックする」「気づき(思考)を言語化して落とし込む」活動をします。「言語化と共通理解」を経て、次のステージから格段に効率が上がり、サクサクプレイになっていくのです。その成長過程のようなものを見るのも、非常に興味深かったです。
料理ゲーム実況から学んだこと。
実際の料理も段取りが重要! と思いますが、今回のゲーム実況から改めて、
・全体把握
・段取り確認
・適材適所
・言語化で落とし込む
・互いを責めない
実はめちゃくちゃ学べる、ということがわかりました。たかがゲームと侮るなかれ。stay homeが続く今、家族でプレイしてみても面白いのでは? と考えます。一般的にはお母さんが料理の司令塔、というイメージがありますが、ゲームとしてやってみたら、どんなわちゃわちゃが生まれるのか。見てみたいものです。ぼっちプレイヤーには無理なんだけど。
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