見出し画像

頑張っても、その程度のしあわせか。木皿泉さんのことば。

頑張った先にあるものはなにか?
お金が欲しい、車が欲しい、社会的地位が欲しい。世の中には欲しいものが溢れている。

そんな世の中を、木皿さんはこう語る。

木皿 例えば昔で言うなら「立身出世」ですよね。自分が偉くなって社会的地位も高くなる。地位が高くなって何するのかって言ったら、良い家に住んだりとか車を買ったりとか、交際費がちょっとたくさん使えるようになったから、ちょっと良いところでご飯食べるとか、そんなことしかないわけなんですけどね(笑)。たぶんそういうことに気づいちゃったのね。がんばっても、その程度の幸せなんだって。

 昔のそういう立身出世物語のような、誰もがその目標に向かってがんばるという「大きな物語」がぜんぶ崩れちゃったから、自分たちでその物語を作らなきゃいけない。みんなが信じられる、それは価値があるなぁという物語っていうか。でも、もう同じ物語を日本人全員が持つっていうこと自体が難しくなってるから。いろんな価値観があるからね。

みんなが思い描いている想像の幸せは、果たして、頑張る価値があるものなのか。今改めて考えさせられる。

いいなと思ったら応援しよう!