同じような繰り返しの中で。
年を重ねると、毎日があっという間だよ。
大学生になった頃に、社会人の先輩がよくそんな話をしていました。
社会人になってから10年が経とうとしている今、あのときの言葉は確かにそうだなと思うのです。
ただ毎日があっという間というのは、決して悪いことではない。
あっという間の毎日で、どれだけ日々を味わうことができるのか。
それによって良し悪しが決まる。そんな風に思います。
同じような日々なのだけれど、目を凝らして見てみると、
もう2度と戻らない日々を過ごしている。そう思えてならないのです。
何気なく立ち寄ったレストランの店員さんの笑顔に癒されたり、
席を譲る若い学生の真摯な態度に胸を打たれたり、
空を見上げたら一面青空で、世の中って、やっぱり美しいと思えたり。
何気ないところに、たくさんの宝物が隠されている。
同じような繰り返しの日々。
だからこそ、ありふれた日々に隠された、何気ない美しさを見つけてゆきたい。