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テクノと大滝詠一、山下達郎が語る。


——ある意味、“身の内”的に。
山下「家族みたいなもので、育った環境も同じ一人っ子で。一人遊びで育ってきたところも似ている。ただ、大瀧さんはその博覧強記ゆえに、厳密な意味でのミュージシャンという枠からは少し外れていたように思えるんですよ。アイディアマンというか、むしろエッセイストとかのほうが、音楽以上にうまくいったんじゃないかと思う」
——“コンセプトの人”ということですか。
山下「アイディアに興味はあっても、それを音楽的にどう具体化していくかに関しての好奇心、努力というものが、そんなに好きじゃなかったように僕には思えた。テクノが出てきた時、これこそ大瀧さん向きだと思って、“コンピューター・ミュージックをやればいいのでは?”とずいぶん勧めたけど、絶対にやらなかったものね。それは今でも不思議です」

山下達郎さんが、大滝詠一さんについて語る。
コンピュータ音楽を勧められた大滝さん。
何を思い、やらないと決断したのだろうか?

やはり、ルーツの50年代ミュージックが
なによりも好きだったからだろうか。

ご本人がいないので、答えは風の中ではありますが。



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