車の中で浸る音楽の時間(ペットサウンズ、Revisit)
音楽を一番聴いたのは、お金がなかった頃。
何度も何度もレコードをすり減らして聴いたもの。
そんなことを、大滝詠一さんと山下達郎さんが、いつかの新春放談の中で話していて、その話を思い出すたびに、自分もそうだなあと思う。
隣の市の図書館まで、灼熱の道をチャリを飛ばして借りた「ペットサウンド」は今でもその音楽は、当時の思い出や風景とともに、目の前に浮かんでくる。
最近は、車で出かける事が多く、棚から昔買ったCDを1つかみして出かける事が多い。
ペットサウンズの再現ライブ盤を久しぶりに聴いてみると、やっぱり、いいなあと思った。
2002年のライブ盤だから、すでに22年が経っていて、当時ほぼリアルタイムで購入したから20年前からブライアンウィルソンのファンだったと気づき、それまた驚きなのです。
サブスクの時代って、どうしても効率よく消化することばかりに目がいってしまって、何気なく発見する音楽の機会が随分少なくなってしまったように思う。
それと、CDの貸し借り文化って、友達との交流や、新しいジャンルの発見にとても大きな役割を果たしていたと思うのだけれど、それもほぼなくなってしまい、ネットの中でコミュニケーションで完結する時代になっていると思う。
こんな事を書いていたら、中学時代の友人にこのCDを貸したら、「僕を信じて」のんーんんーで始まる、イントロのハーモニーがすごくいいと絶賛していたことを思い出した。
あの彼は元気だろうか・・・。