読んでおけば覚えておけて思い出せて対応できる ← そんなわけない
ビジョンやルールを全体に共有する際、よくあるのが「これこれを読んでください」ですが、それで済むなら苦労はしません。
人間の力を過信しすぎです。
実際は以下のとおりだと思います
読んだだけで覚えられるとは限りません
覚えたとして、思い出せるとは限りません
普段思い出せるとして、いざというとき思い出せるとは限りません
思い出したから、対応できるとは限りません
こういったことを安定的に行うのはスキルの領分です。スキルには練習やトレーニングが必要になりますが、ビジョンやルールに対して、いちいちこれをやるのは非現実的です。
※オンボーディングプロセスとして上手く行えるならアリですが、やりすぎると非人道的になります。カルトの常套手段ですね(カルトはさらに対人関係や環境の遮断など巧みに追い詰めてきますが……)。
必要なのは「情報」へのアクセス
じゃあどうするかというと、「情報」にアクセスできればいいのです。
情報にアクセスして、それを見ながら内容を思い出して、それから行動すれば良い。
そもそも現状でも結局元の情報を確認するのではないですか?
現場判断が迅速に必要な場合は、独断で行くこともありますが、そうではない場合は、改めて元の情報を確認するはずです。あるいは、情報がない場合は、人を巻き込んで政治を発生させることもありますが……。
結局、情報は見るのです。だったら最初から情報を用意しておいて、早くアクセスできるようにすればいいのです。
と、ここまでは良いのですが、「情報にアクセスするってどういうことですか?」との疑問が多いようです。
そこで、この考え方とやり方を説明するための道具をつくりました。ラピッド・リファレンスです。
ぜひお使いください。