「非言語情報を文字や絵で伝える」文化についていく
顔文字 → 絵文字 → スタンプと推移していますが、非言語情報を文字や絵で伝えるという潮流があります。
これを理解してないとスタンプハラスメントやマルハラスメントを起こしてしまいます。あるいは「そんなものはない」「仕事を舐めるな」「組織というものはだな……」などと目を背けてしまいます。
これでは溝は縮まりませんし、特に若手の離反(静かな退職含む)を防げません。
背景
ポイントを3点お伝えします。
1: 原始的なやり方からアップデートできてない
未だに原始的な対面口頭コミュニケーションが主流なのは、非言語情報をやりとりできるからでもあります。
会議も多いし、リモートもできるのに出社ばかりさせられます。あるいは、リモートができていても、オンライン会議に忙殺されがちです。
原始的なやり方しか取れないのは、単にアップデートできていないからです。このやり方への偏重そのものが、もう現代ではおかしいことです。スマホを知らない、使っていないくらいの無知であると考えてください。
2: 文字や絵に非言語情報を乗せるやり方はもう当たり前にある
とはいえ、リモートを含む「脱・原始的」なやり方であっても、私たちは人間なので非言語情報は必要です。だから文字や絵で乗せます。それが顔文字、絵文字、スタンプといったものです。
※脱・原始的なやり方としてテキストコミュニケーションとスタンプコミュニケーションを想定します。アバターによるジェスチャーなど、他にもありますが割愛します。
若者を含む、一部の世界ではすでにこれが当たり前となっています。当然ながら絵文字やスタンプの使い方・感じ方にもそれなりの型が生じています。
3: ミスマッチを認めないし、キャッチアップもしない
さて、原始的な人達は、そんなこともわかりません。なので使うときもすぐにミスマッチが生じます。
たとえばハートのスタンプを使ってセクハラ騒ぎになったり、
マルハラスメントが起きたりします。
ここではハラスメントの議論はしませんが、このような騒動に対して、若者側が悪にされがちです。
以下のような記事は枚挙に暇がありません。
違うのです。
テキストコミュニケーションとスタンプコミュニケーションはすでに盛り上がっており、これらで非言語情報を上手く表現するとの文化や型がすでにあるのです。
しかし、アップデートできてない人達はそれがわからず、仕事だから、組織だから、などと否定します。若者達も賢いので、いちいち反発はせず不満は飲み込んで無難な回答をします。
※違和感を言語化できない、という事情もあります。このような言語化はそもそも難しいことです(当サイトがウリにしているほどの希少な技術です)。
ですので、ヒアリングやアンケートでもあまりクリティカルな結果が出ません。
さらに厄介なのは、アップデートできていない人達が「原始的な対面口頭で非言語情報をやりとりすればいい」と思っていることです。ゆえにテキストやスタンプを軽視します。キャッチアップしようなどという発想は持ちません。
ここで一つ問いますが、そんな組織に若者が定着するでしょうか。するにしても、相当な我慢や演技を強いられます。
ではどうすればいいのか
一言で言えば「アップデートせよ」なのですが、それができれば苦労はしないと思いますので、まずはここから始めると良いというヒントをいくつかお伝えします。
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