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サティスファクショナブルな組織を支える4つの役割

サティスファクショナビリティ(Satisfactionability, s17y)については以下記事を見てください。

本記事では、s17yをメインにしたい組織において、どのような役割を据えればいいかという話をします。


PGTM

サティスファクショナブルな組織を上手くやるためのやり方はまだ定まっていませんが、一つ提示します。

それがPGTMです。これはPlayer、Guide、Tool、Maintainerから取ったものです。サティスファクショナブルな人材(Player)を中心に置いたようなあり方になります。

各役割の関係を図で示します。

プレイヤーが中心。

以下、各役割の詳細を見ていきます。


1: プレイヤー(Player)

サティスファクショナブルな人材を指します。経営者のように優秀で我が強く、組織における中心的な役割となります。

働きアリの法則では有能中庸無能が 2 : 6 : 2 に分かれますが、プレイヤーは有能の2割に該当する人材です。つまり、主戦力を有能2割だけにします。残りの8割はプレイヤーではないとし、サポート役に回ってもらうことになります。


2: ガイド(Guide)

プレイヤーとサポーターを繋ぐ人材です。従来の用語で言えばマネージャーが当てはまると思います。

芸能における演者とマネージャーは、プレイヤーとガイドとしてわかりやすいと思います。プレイヤーの本質的な仕事以外はすべてガイドが支えます。典型的なイメージでは私生活レベルでこきつかわれていたりしますよね。

PGTMでも似ていますが、一方的・搾取的ではありません。たとえばティール組織的に運用することも可能ですし、演者とガイドとで給与格差がないこともありえます。

また、プレイヤー以外の人材はプレイヤーのサポートにフルコミットするためサポートの質は高いです。かつ、プレイヤー側もその高品質なサポートの上手く使うための努力はかなり必要です。この間に入って、上手くやるのがガイドです。そういう意味では、プロアスリートにつくコーチやトレーナーのような存在とも言えます。


3: ツール(Tool)

プレイヤー以外の人材はすべてサポートであり、プレイヤーから見ると道具(ツール)とみなします

道具ですので、チームだとか対等だとかいった茶番はありません――というと非人道的にも聞こえますが、ツールという役割は各々の機能に特化します。

別の言い方をすると、昨今ではチームワークが主流ですが、それよりも「プレイヤーのワンマン的なあり方」のほうが優れているよねと考えます。プレイヤー以外の人材はすべてツール(道具)であり、プレイヤーから上手く使われるための存在です。

プレイヤーが直接使うこともできますが、多くの場合、上手く制御できないので通常はガイドが間に入ります。


4: メンテナー(Maintainer)

プレイヤーが必要に応じて頼るのはツールとシステム(仕組み)です。

システムとは人手を介さず機能するもので、ハードウェアとソフトウェア、特にソフトウェアによる何らかの仕組みに相当します。ソフトウェアの重要性は言うまでもなく、すでにDXとして叫ばれています。

さて、メンテナーとはシステムをメンテナンスする人を指します。改善したり新しいものをつくったりすることもあります。

メンテナーは、基本的にプレイヤーとは直接は接しません。プレイヤーとしてもシステムには関心がないことが多いです。そもそもプレイヤーにシステムを意識させないくらい自然に、縁の下として貢献できるのがベストです。


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PGTMのように、役割を Worker と Supporter に分ける潮流は他にもあります。以下はWorker、Helper、Adviserの三者に分けたモデルです。


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