ハラスメント・シフト
ハラスメントのあり方は変わります。
この動きは思っているよりも早く、あなたも知らないうちに片棒を担いでいるかもしれません。
シフトできないことの弊害
良い人材が集まらなくなります
特に改善や変革を行える人材が集まりません
「愚直に優秀な人材」は集まりますが、この人達は愚直ゆえに、改善や変革の要領には乏しいです
人件費が上がります
愚直で優秀な人材しか定着しないので、入れ替わりが激しくなります
またハラスメントから逃げたくて「静かな退職」を選ぶ人も増えます
思っているよりも生産性が上がらないので、さらに人を雇うハメになります
閉鎖的になります
やましいことであるとは理解しているため、人を選んで関わらせるあり方しか採用できません
多様な情報や人材の取り入れができず、内輪ノリが形成されやすくなります
要するに、シフトできずに平然とハラスメントする人達がいるような組織で働きたいか、という話です。そんな場所で働けるのは、それに耐えられるほど強い(優秀だとか鈍いだとか色々ありますが)人だけです。そうはいないので、たいていは静かな退職など静かに過ごします。
また、このような組織は閉鎖的で融通も利かないため、変化もしづらく、前時代的で過ごしづらいです。働き方の負荷も高く、リモートが使えなかったり(使えてもオンライン会議ばかりだったり)、QoWの概念を理解できなかったりします。
好例: 暴力暴言は昭和まで、怒号怒声は平成まで
ハラスメント・シフトの好例として以下を取り上げます。
現代で暴力や暴言を振るう人はそうはいないと思います。
一方で、怒号を出す人(怒鳴る人)や怒声を出す人(怒鳴りはしないが声に怒気を込める人)はまだまだ多いです。職場でも多いですし、職場ではしない人であっても、友達や家族など親しい間柄ではしたりします。
これは価値観をアップデートできていない印です。
暴力や暴言が基本的にNGであるように、現代ではもはや怒号や怒声もNGです。これがわからず、使っている人は、昭和時代からアップデートできずに引き続き暴力や暴言を使っている人達と同じです。
※特殊な状況では必要なこともありますが、本記事では割愛します。
また、被害に遭う側も、「怒鳴られる自分の方が悪い」などと考えてしまいますが、違います。怒鳴る方が100%悪いです。
昔も「殴られるこっちが悪い」「暴言を吐かれるこっちが悪い」と考える人達が大勢いましたが、現代の目線だとおかしいとわかります。これと同じです。やる方が100%悪いです。
ハラスメント≠会社から出された禁止事項
よくある誤解が、ハラスメントを「会社から禁止されている事項」と捉えているものです。
それだけではありません。もっと言えば、たとえ会社から禁止されていなくとも、ハラスメントはハラスメントです。加害を控えねばなりません。
「別に禁止はされてないから」
「うちはこういうものなんだよ」
などと正当化されることが多いですが、これらはまさにシフトできていません。別にシフトせずに通用するならそれでもいいですが、上述した弊害は生じます。
おわりに
逆に何でも無闇にハラスメント化するのも滑稽ですが、そもそもシフトできていないのはもっと滑稽です。
皆さんはいかがでしょうか。弊害を避けて、より良い組織をつくっていきたいのであれば、ぜひシフトしていきましょう。
(関連記事)
ハラスメントは「日頃から蓄積した不満が爆発する」形で起こることがあります。ですので、こまめに発散できていれば、起こりにくくなります。
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