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ファーストペンギン、ファーストチック、ファーストシャコ、ファーストキリン

最初に行動する人をファーストアニマルと呼びます。

よく知られているのはファーストペンギンでしょう。最初に飛び込む、つまりは挑戦する人という意味です。

他にもあるので整理します。


1: 🐧最初に挑戦する人

  • ファーストペンギン

  • ペンギンの群れは、最初の一羽が飛んだ後に皆続いていくことから

最初に行動を始める人を指します。

近年ホットな生成AIのトピックで言えば、o1 pro(ChatGPT Proプラン)を使ってみる人はこれにあたると思います。ちなみに月200ドルです。

※余談ですが、この記事で取り上げる名前もo1 proにつくってもらいました。豊富な知識から素早く比喩する力は、もはや人間では敵いませんし、結果の品質や読みやすさも従来モデル(4oやo1)より高いと感じます――これも、ファーストペンギンとして試してみたことで得られた成果でしょう。

月200ドル、つまりは3万円と非常に高価で、しかもサブスクなわけですが、社会人であれば、出そうと思えば出せるはずです。ダウングレードも可能なので一ヶ月だけ使ってみる等もできます。

o1 proの恩恵は、実際に使った人(ペンギンになった人)だけがわかります。そして、実際に使った人がいると、他にも使い始める人が出てくる率が上がります。この前進感がファーストペンギンの最大の価値です。


2: 🐤最初に無知なことを言う人

  • ファーストチック

  • Chick(ひな鳥)は、無力なのにうるさいことから

新しい活動や議論が始まったとき、通常は様子見するかファシリテーターに従います。そうではなく、たとえ無知であっても、とりあえず発言する人がファーストチックです。

いわばたたき台として機能するので有益です。ファーストチックは、場の初動を上げるのに優れています。最初の発言はとても勇気がいることですし、何を言えばいいかわからない人も多いからです。いるのと、いないのとでは全然違います。下手をすれば場の成立や形骸化にかかわるインパクトさえあります。

また、チックを疎ましがる人材(無能な人材や非協力的な人材)をあぶり出すのにも役立ちます。チックに乗らない人は、そもそもその気がないのです。この場合、チック本人は場所を変えるべきでしょう。あるいは、乗れないほどの問題がある場合は、まずそちらを解決するのが先です。


3: 🦐最初に提唱する人

  • ファーストシャコ

  • シャコは強力なパンチが有名です。その衝撃波で周囲の注目を集める、周囲を撫でるニュアンスを込めています

変革の重要性は認識され始めていますが、その第一歩は「革新的な考え」を出すことです。無論、その時点では本当に革新的かどうかなんてわからないので、突拍子のない思いつきや奇抜な発想に見えます。

それでも、勇気を出して出す(そしてちゃんと相手にして議論する)ことができたら、その先の議論や検討に進めます。純粋に刺激となって、長い目で見て誰かの何かを少し変えるかもしれません。化学反応ですね。


4: 🦒最初に逃げる人

  • ファーストキリン

  • 警戒心の緩みにより突然走り出すことがあることから

私たちのリソースは有限なので意思決定が必要です。主に「何を選ぶか」が見られがちですが、「何を選ばないか」「捨てるか」も同等以上に大事です。

しかし、サンクコストといった心理もありますし、日本だと宗教観もあるので難しいです。だからこそ、最初に捨てる行動を取れる人がいると強いです。

※「捨てる」だと抽象的すぎるので、ここでは「逃げる」を扱いたいと思います。

逃げるとは「いきなり100%放棄する」わけではないことに注意してください。距離を置く、あるいは置けるよう備えておくと表現するのが正しいです。距離を置いた上で様子見することもできます。思っている以上に融通が利くのです。

ファーストキリンがいると、距離を置くという選択肢を取りやすくなって戦略の幅が広がります。


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