「仮想デスクトップ」 ディスプレイが無くてもn枚にできます
画面の大きさと枚数は、仕事の生産性や快適性に絡みます。
しかし、大きな画面や複数枚のディスプレイを用意できるとは限りません。
幸いにも、擬似的に画面をn枚に増やせる機能が Windows にも Mac にもあります。
※本記事はWindows11を対象にします。
その名も『仮想デスクトップ』
仮想デスクトップという機能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1727318611-T90w8KLthZzAE6q17CRDcIFH.png?width=1200)
今、皆さんがパソコンで見ている画面には一枚のデスクトップが表示されているはずです。壁紙があって、アイコンが並んでいて、タスクバーが(人によりますがたぶん)下にあるでしょう。
この単位を「画面」として、この「画面」を擬似的にn枚に増やせるのが仮想デスクトップです。
たとえば画面1ではExcelを開き、画面2ではブラウザを開き、画面3ではゲームを開く、みたいなことができます。
Excelでの作業に集中したいときは画面1を開きます。このとき、ブラウザやゲームは(タスクバーにも)表示されないので、Excelに集中できます。
調べ物をしたくなったら画面2でブラウザを使えばいいですし、ゲームをしたくなったら画面3に切り替えればいいです。また、調べ物しながらExcelを使いたいなら、ブラウザを画面1に入れればいいでしょう。融通も利きます。
仮想デスクトップのメリット
次のとおりです。
作業領域を画面レベルで分割できる
これにより各画面がスッキリしますし、余計なものが目に入らないので集中もしやすくなります
隠せる
上司や同居人などに見られたくないものがある場合、画面1に集めておいて、見られそうになったら画面2に切り替えることで隠せます
同じディスプレイで画面を切り替える統一感がある
横のディスプレイを見るために首を曲げなくてもいい → 肩こり軽減
ディスプレイごとの見た目の違いもない → 設定の手間もないし、目の負担も小さい
逆にデメリットもあります。
物理的なディスプレイを複数枚並べたり、大きなディスプレイを使うよりはやはり不便です。切り替える度に一覧画面からの選択(クリック)やショートカットキーの押下が必要だからです。
仮想デスクトップの始め方
マウス派とキーボード派、どちらにも対応しています。
マウス派
タスクビューを使います。
※以下、タスクバーが下に配置されている前提で解説します。
これは画面の一覧を表示するボタンです。
有効にすると、以下のように左下のWindowsボタンの横に表示されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1727314418-2fpgc4L6Mez53SrGh0aD7wOI.png)
有効にする方法は、以下のように「設定」からオンにします。
設定 > 個人用設定 > タスクバー、からたどり着けると思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1727314477-CiN0uZySwKRF6BJLkMgT1Dq9.png?width=1200)
ショートカットキー派
まずは操作を理解しましょう。以下の操作があります。
画面の一覧を表示する
画面1~3がある場合、3枚を俯瞰できます
全体俯瞰をしたり、特定の画面に切り替えたりします
画面を増やしたり減らしたりもできます
特定のウィンドウを別の画面に移動できます
隣の画面に移動する
画面2から右に移ると画面3、左に移ると画面1に移ります
左端から右端へのワープはありません
新しく画面を増やす
画面1,2,3がある場合に増やすと、画面3の隣に画面4ができます
画面を消す
画面1,2,3がある場合に消すと、右端の画面3が消えます
次にショートカットキーです。
画面の一覧を表示
Windows + Tabキー
隣の画面に移動する
Ctrl + Windows + →キー
Ctrl + Windows + ←キー
新しく画面を増やす
Ctrl + Windows + D
画面を消す
Ctrl + Windows + F4
基本的には、太字部分の2つの操作があれば物足ります。
残る下2つの操作は、画面を増やしたり消したりする機会が多い人には役立つかもしれません。
一応、Microsoft公式の解説記事もあります。
以降では実践的なトピックを扱います。
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