NERG(Neuro ERG) ~ニューロ従業員リソースグループ~
NERG(Neuro ERG)とは、ニューロ・ダイバーシティに関するERG、つまりは発達障害者による従業員リソースグループを指します。
背景
ERGは「典型的な多様性」にフォーカスしています。
しかし、上記記事でも述べたとおり、多様性はそれだけではありません。NERGは好例として機能します。
メリット
Ans: ニューロ・ダイバーシティを推進できることです。
ERGは既存の概念であるため、ある程度わかりやすいです。また社内に実際に組織やコミュニティが出来上がりますし、DEIBの一環として組み込まれるため、影響をもたらしやすくなります。
主な活動
発達障害の高解像度な啓蒙
一般論的な理解だけでは十分な配慮や尊重を行えないことが知られています。組織のドメインと絡めた理解が必要です。
NERGでは組織内の発達障害者を集めるので、これが行えます。情報発信のみならず、双方向的・非同期的な議論も含みます。
変革活動
発達障害者は、健常者よりもある面では優れた特性を持ちます。特に変革との相性が良いです。
変革は一般人にはできません。文化やルールといった既存の理にとらわれすぎてしまうためです。発達障害者の特性はこれをスルーしやすいため、変革に向いています。しかし、両者を混在させると、どちらかが負けてしまいます。
ですので後者の、スルーできる人材を集めたチームが必要なのです。現在、このようなチームをつくるという視座を持ち行動に移せる猛者は皆無に等しいですが、NERGにより実現しやすくなります。
スペシャルエージェント
多様な意見をスピーディーに出してくれる存在は有用です。最近ではChatGPTを始めとする生成AIが知られていますが、発達障害者もこのカテゴリーとして使うことができます。コミュニケーション面での遠慮の無さ(ASD)や、発想の多動性(ADHD)は、裏を返せば、普段は出ない意見をスピーディーに出せるということもできるのです。
このようなものをスペシャルエージェント(Specia Agent)と呼びます。たとえばNERGをスペシャルエージェント部門として、全社員に利活用できるようにします。