QoW(Quality of Work) 仕事の質

QoW(Quality of Work)、仕事の質とは、仕事を気持ちよく行える度合いを指します。


  • 自分の生活水準を尊重した働き方ができる

  • 働きたいだけ働ける(少なくていい人も増やしたい人も)

  • マイクロマネジメントされない

  • 割り込みやツールの遅さといった集中阻害要因が無い etc


QoWの構成要素3つ

  • 1: 多様性を尊重してもらえること

  • 2: 割と誰にでも当てはまる「良くないこと」を回避できること

  • 3: 結果が伴うこと


1: 多様性の尊重

これは典型的なもの以外も含みます

しかしながら「配慮する」と心がけただけでは何もできません。

配慮するための「やり方や考え方」の理解と実践が必要です。当サイト仕事術2.0では、様々な多様性に応えるための仕事術を扱っておりますので、ぜひ読み漁ってみてください。


2: ダメージの回避

長時間労働やマイクロマネジメントなど、割と誰もが回避した方が良いことがあります。これをダメージと呼ぶとすると、ダメージは避けるに越したことはありません


実はダメージであっても、万人に当てはまる(避けた方が良い)とは限りません。

たとえば私生活で辛いことがあって、そのままでは潰れてしまうので仕事に逃避したい人がいるかもしれません。また、特性上、自律的に動くのが極端に難しくて、マイクロマネジメントで厳密に管理してほしい人もいるでしょう。

とはいえ、基本的に大多数の人には当てはまりますから、避ける前提で考えた方が良いです。それでダメそうな人については、ダメージを欲する多様性として個別に対応します。


3: 結果の追従

やはり仕事ですから、QoW一辺倒ではダメで、結果を出したいです。

しかしながら、思っている以上に緩和することはできます。

特に直接的な売上に繋がる行動だけを是とする価値観はよくありますが、短絡的すぎます。現代はVUCARDであり、中長期的な投資や持続性の観点なども重要です。

そうでなくともコミュニケーションの重要は多くの人が理解しており、業務時間中であってもある程度は許容したり、明示的に確保したりするはずです。当サイトでもこのような仕事術は扱っています。


既存用語との違い


開発者体験のこと?

Ans: はい。

ソフトウェア開発者の方は、開発者体験(Developer Experience)を一般化したものだと思えば合っています。

※余談ですが、ソフトウェアの力は言うまでもなく強力で、それはソフトウェア開発者達の仕事術が強力だからでもあり、そこの潮流が巷に流れてくることがよくあります。DXやリーンスタートアップもそうです。QoWは、この開発者体験を当サイトが一般化・言語化して持ち込んだものです。


QWLとの違いは?

Ans: QWLは古いです。

QWL(Quality of Working Life)は、ワークライフバランスよりも前の概念であり、意訳すると「労働者という駒を酷使すると壊れちゃうからもうちょっと労らないと」くらいの意味です。古いので無視して構いません。


ワークライフバランスとの違いは?

Ans: 全く別の概念です。

ワークライフバランスは仕事とプライベートのバランスを論じたものです。他にもいくつか潮流があります。

一方、QoWは「仕事」の過ごし方や感じ方にフォーカスを当てたものです。議論の対象が違います。


QoLとの違いは?

Ans: ワークライフバランスと同様、対象が違います。

QoL(Quality of Life)は「生活の質」であり、対象はプライベートです。あるいは人生全体を対象として仕事も含むこともあります。

※ちなみに元々は医療用語で、「単に延命すればいいってわけじゃないよね」「もうちょっとこう色々加味して総合的な満足感を最大化するべきでは」といった概念だと思われます。

一方、QoWは「仕事」にフォーカスしています。



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