催促ドリブン
キャパオーバーレベルで仕事や役割を抱えている人は、催促されたら行動することを心がけると楽できます。
読者としてマネージャー以上の多忙な人を想定しています。
催促ドリブン
受信箱やタスク、また今来たメッセージなどには反応せず、認識だけしておき、催促が来たら行動に移すことを催促ドリブンと呼びます。
用語で書くと、インボックス(あとで見て処理が必要なもの)は見るだけにして、行動は催促されてから行うとも言えます。
※ただし主観的に明らかに重要だとわかるもの(主観的重要性が高いもの)は、催促を待たずに行動します。本記事で言っているのは、主観的重要性がさほど高くない大多数の情報について、その扱いをどうするか → 催促ドリブンにしよう、という話です。
メリデメ
メリット⭕:
自分の認知資源を守ることができます
デメリット❌:
反応してくれない無能だと扱われやすくなり、長期的には不利になります
デメリットのカバー
予定ドリブンになる
予定ドリブンとは、基本的に会議などの予定を設定して、その時間内で行動する、自分は多数の予定を消化していくマシーンと化す――そんなスタンスを指します。
マネージャー など多くの人と喋るのが仕事な人は、基本的にこのスタンスになります。
つまり「私は予定ドリブンです」「私に用がある人は会議をぶっこんでください」というキャラになれば、インボックスの総量を減らせます。
権限委譲・役割分担する
キャパオーバーな人は、十中八九責任や立場を抱えすぎです。要するに任せるのが下手クソで、全部自分で抱えてしまっているので、そりゃ自分に依頼や伝達が集まるのも当たり前だよね、という話です。辛辣に言えば、ボトルネックになっています。
ならばもっと任せれば良いのです。
理想は、自分が暇になることです。未来のために時間を使いつつ、何か頼られたらすぐ行動できるようにしておくことこそがあるべき姿でしょう。当然ながら、情報量も減るのでインボックスの総量自体を減らせます。
よくできない理由として「この仕事は私にしかできないから……」が挙がりますが、違います。主因は以下です。
暇が嫌だ
暇である自分をプライド的に許せない
他のやり方を認めたり、キャッチアップしたりする気がない
これらに抗い、権限委譲していきましょう。そうしない限りボトルネックから脱せません。
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催促ドリブンは、もう少し詳しく言えば「インボックス扱いだったものを割り込み扱いにする」という発想になります。