イシュードリブン、ギャザードリブン、コンセプトドリブン
ドライバー(●●ドリブンという言葉の●●の部分)のパラダイムは現在2つまで知られていますが、もう1つあります。
1: Issue Driven
問題解決駆動
イシュー(何らかの問題やニーズ)がまずあって、それに対して「お応えしましょう」をする
ビジネスは基本的にこれとされている
ちなみに、イシューが存在しない中で、新たにつくることを新規事業といいます。既存顧客から新しいニーズを聞く、一緒に話し合う程度は新規事業ではありません(営業です)
2: Gather Driven
集合駆動
人が集まるイベントを開催して、何か起きること・身につくことを期待する
コミュニケーションやエンゲージメントの文脈で、これもよく使われる
大規模・広範囲でなければお金も動きやすい
3: Concept Driven
概念駆動
仮説や空想を含む何らかの概念や原理や思想をつくって、それらを議論したり試したりする
新しいパラダイムである
少なくとも概念を出しただけでお金が動くことはほぼない
世界的にも(芸術や美術の分野を除けば)ビジネスとしてはほとんど見られない
コンセプトドリブンというパラダイム
当サイトとコンセプトドリブン
当サイトはコンセプトドリブンとしても動いています。一部の仕事術は、概念レベルで新たに提示しているものです。読者はこれらを自由に捉えて、こねて、議論したり試したりすることで、自らの仕事術(仕事のやり方と考え方)を変えられるでしょう。
このような営みは、すぐに成果が出るわけではありません(イシュードリブンではないため)。
また、人が集まる場があって、参加するだけで満足感が得られるものでもありません(ギャザードリブンではないため)。
どちらでもない、新しいドライバーです。
概念の力
概念の力は偉大です。
まず純粋に楽しくて、面白くて、知的好奇心と思考をかきたてます。次に、常識を外して飛躍できるので、多様なものが生まれやすいです。
古くからはフィクションがこの役割を果たしてきました。ビジネスでもシナリオ・プランニング、スペキュラティブ・デザイン、SFプロトタイプなどが活用されています。
今のところ「遠い未来を描く」「そこからバックキャストして現在に落とし込む」といった限定的な用途ですが、概念の可能性はそれに留まりません。たとえば、今現在困っていることを解決するために使うこともできます。
まだ見ぬコンセプトドリブンの可能性へ――
ぜひお試しください。当サイトもぜひ漁ってみてください。