自分で自分を諭す 「監督としての私」
「それは違うよ」
「今そんなことしてる場合じゃないでしょ」
と、常に誰かが助けてくれるとは限りません。
幸いにも自分で自分にツッコミを入れることで、これに近しいことを実現できます。これを監督としての私と呼びます。
やり方
ロールプレイ(演技)として監督を演じて、今の自分を厳しく指導するように独り言を言います。
以下にセリフの例を示します。
「なあ、お前何してんの?」
「今日は~~するんだよね?で、今は何してる?~~じゃないよね?」
「なんでやらないの?ちょっと整理しましょう。まず、~~がしたい理由は……」
どんなキャラクターを使うかは自由です。上記は厳しい感じにしていますが、別に優しくて友達風でも何でも構いません。
コツは発声と物理的対象
コツは2つあります。
まずは発声です。実際に発声してください。脳内で再生するよりもひそひそ、ひそひそよりも小声、小声よりも普段の発声が望ましいです。
というのも、単に脳内に浮かべるのと、実際に発声するのとでは、脳にもたらされる刺激が違うからです。発声した方が刺激が多いです。
次に物理的対象を据えてください。自分にツッコミを入れたいわけですから、自分に関する何かです。おそらく写真になるでしょうが、可能なら自分を模したフィギュアでも構いません。
ぬいぐるみなどではなく、あくまでも自分を示す物理的な物であることがポイントとなります。でないと、自分に働きかけるという意識が働かないからです。
テディベア効果(ベアプログアミング)と似ている
監督としての私は、プログラマーの間で知られるテディベア効果とも似ています。
テディベア効果とは、プログラムの不具合を相談する際、誰かではなくぬいぐるみ(たとえばテディベアのぬいぐるみ)に話しかけて相談するというものです。
はたから見ると不審者ですが、ぬいぐるみという物理的存在があることと、実際に発声することもあって、実際に他人に相談しているのと同じような脳の使い方になります(なると思われます)。これはひとりで考えているときは違うものなので、ひとりのときには出てこなかったことが出てきたりします。
皆さんは誰かに相談しようとして、あるいは相談し始めたときに「あ、自己解決した」となったことはあるでしょうか。これも単純に脳の使い方が変わったことで、気付けなかったことに気づけたからだと思われます。
本当にそんな手法があるの?と思われるかもしれませんが、あります。
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