第25話:従業員であることのメリット・デメリットを把握した上で、今後どうするかを計画しておく
こんにちは、FIRE落ちして再FIRE途中の兼業投資家ヒロッキーです。
前回は、時事的にも重要になるトランプ大統領就任に向けた動きについて考察しましたが、
今回は、ゼロからFIREに向けて資産構築をしていくシリーズに再び戻ります。
ここまでのシリーズで既にあなたは
節約の方法、
投資の方法、
現在の収入を最適化する方法を学んできました。
(まだという方は、↑リンクにしたので、各回をご参照ください。)
資産構築の公式は、
資産=(収入ー支出)×運用率
なので、
最初は、資産構築のために、
誰でも確実にできる支出の使いすぎをまず抑え、
その次に簡単な運用に着手し、
最後に現在の収入のアップを図るのが基本です。
ここまで読み進めているあなたは、既に現在の資産の公式を最適化されていると思いますので、今回は、抜本的に収入をあげることについて言及していきます。
あなたは従業員向きか?起業向きか?
収入を爆発的に増やすには、独立して自分の事業を大きくしている方が、収入の制限がないのと税金的にも有利ではありますが、万人が独立に向いているとは限りません。
あなたがまずどちらに向いているかを把握する必要があります。
そのため、まずは、双方のメリット・デメリットを列挙し、
あなたがまずどちらに適しているかを考えることから始まります。
従業員であることと独立起業のメリットとデメリットを考えてみましょう。
従業員のメリット・デメリット
メリット
定期的・安定的に収入を得られる。
会社全体の業績が良ければボーナスが支給される。
福利厚生が充実している(例:企業年金、健康保険、社内保育所、社員割引など)。
社会的信用が高く、住宅ローンや各種融資を受けやすい。
労働法による保護が受けられる(有給休暇、残業代、育児休暇など)。
同僚や上司とのネットワークを構築できる。
研修や教育制度によりスキルアップの機会が提供される。
転職活動をしなくても仕事が与えられる。
仕事に必要な設備や資源が会社から提供される。
定年後の退職金や年金制度がある場合が多い。
デメリット
会社の方針や上司の指示に従わなければならない。
自分の裁量で仕事を選ぶ自由が少ない。
人間関係のストレスが生じることがある。
成果を出しても評価や昇進が保証されない場合がある。
会社の業績悪化やリストラにより、失業するリスクがある。
勤務時間や勤務地が固定され、自由な働き方がしにくい。
キャリアの進路が限定されやすい。
年収や給与が上限に達しやすい。
モチベーションが下がるような単調な仕事を与えられる可能性がある。
副業が禁止されている場合がある。
独立起業のメリット・デメリット
メリット
自分の裁量で仕事の内容や進め方を決められる。
時間や場所に縛られない柔軟な働き方が可能。
成果に応じた収入が得られる(青天井の可能性)。
自分の興味や情熱を活かしたビジネスができる。
社会や顧客に直接的な影響を与えられる達成感がある。
人脈や経験が広がり、自己成長につながる。
税制上のメリットを活用できる(経費計上、法人税率の活用など)。
リスクを取ることで成功した際のリターンが大きい。
自分の価値観やビジョンを基に事業を展開できる。
財産やブランドを築ける可能性がある。
デメリット
初期投資や運転資金が必要になる場合は、経済的リスクが大きい。
安定収入が保証されず、収入が不安定になる場合がある。
ビジネスの失敗による借金や倒産リスクがある。
事業運営のために長時間働く必要がある場合がある。
あらゆる業務(営業、経理、顧客対応など)を自分でこなす必要がある。
福利厚生がなくなるため、自分で社会保険や年金を準備する必要がある。
孤独感を感じることがある(チームがない場合)。
事業が成長するまで時間がかかる場合がある。
トラブルや法的リスクに対処する責任が増える。
顧客や取引先の信用を得るために時間がかかる。
このように両者にはそれぞれのメリット・デメリットを把握したうえであなたにとってどちらが収入をあげる道になるのか、はたまた納得のいく人生になるのかを考えてみてください。
そして、両者の折衷的な方法として、「社内起業」という方法も考慮には値します。
社内起業のメリット・デメリット
メリット
1. 安定性とチャレンジの両立
安定した収入と福利厚生
給与や社会保険など、従業員としての安定性を保ちながら、新しいビジネスに挑戦できる。リスクが軽減される
起業と比べて、個人が負う経済的リスクや倒産リスクが少ない。
2. リソースの活用
既存の企業資産が使える
会社の資金、設備、人脈、ブランド力を活用できる。他部門のサポート
法務、経理、人事などの専門部門からの支援を受けられる。
3. 経験と学び
起業のシミュレーションが可能
起業に近い経験を積みながら、ビジネス運営や意思決定のノウハウを学べる。会社のノウハウが活用できる
既存の成功事例や市場データなど、企業内にある知識資源を利用可能。
4. 挑戦的な環境
イノベーションを追求できる
新しいアイデアを自由に試せる環境が提供される。責任とやりがい
プロジェクトの成功が、自分の評価やキャリアに直結しやすい。
5. キャリアの多様性
新しいキャリアパスの可能性
社内起業で成果を出すことで、社内での昇進や独立へのステップアップにつながる。社外でも評価される経験
他企業や業界で通用するスキルや実績を積むことができる。
デメリット
1. 責任の負担
高いプレッシャー
社内起業は、成功が求められるため、従業員時代よりも責任が重くなる。成果への厳しい評価
成果が出ない場合、社内での評価や立場に影響が出る可能性がある。
2. 自由度の制約
会社の意向に左右される
完全な独立起業とは異なり、会社の戦略や上層部の意向に影響される。予算やリソースが限定的
会社の方針で、十分な資金やリソースが割り当てられない場合がある。
3. 独立性の欠如
独自の意思決定がしにくい
起業のように完全に自由に事業を進めるわけではなく、会社のガイドラインや承認プロセスに従う必要がある。
4. リスクと評価の中間状態
成果が不十分だとマイナス評価
起業のような完全失敗のリスクは少ないが、中途半端な結果だと昇進やキャリアに悪影響が及ぶ。会社から切り離される可能性
社内起業の事業がうまくいかない場合、プロジェクトの打ち切りや異動があり得る。
5. 収益配分の限界
収益の取り分が制限される
起業と違い、事業が成功しても会社の所有物であるため、利益の多くが会社に戻る。
社内起業が向いている人
新しいことに挑戦したいが、大きなリスクを取りたくない人
将来的に独立起業を目指し、まずは経験を積みたい人
自分のアイデアを会社のリソースを活用して形にしたい人
会社の既存事業に限界を感じ、変化を求めている人
以上のように見ていくと、
従業員が、ローリスク・ローリターン
起業が、ハイリスク・ハイリターン
社内起業が、ミドルリスク・ミドルリターン
とも言えるかもしれません。
また、あなたが、現在従業員である場合は、副業というローリスクかつもしかしたらミドルかハイリターンに繋がる挑戦もアリだと思います。
このため、一例としてですが、
もしあなたが従業員という立場で、月に50万円以上稼げている場合であれば、支出を抑えて、インデックス投資をして、あとは働く年数を伸ばせば、目標金額までいけないかもシミュレーションしてみるとよいでしょう。
シミュレーション上、目標金額にならなければ、それを埋める形で副業をしてプラスするのも手だと思います。
今は顔出しや名前も出さなくても働ける方法はあるので、たとえ副業が禁止されていたとしても、自分の人生なのですから、本業に支障が出ないように行えばよいだけの話しです。
そもそも企業が副業を禁止する理由は、おそらく本業に集中してほしいからということと、会社の看板(ブランド)を背負っているからというのが主な理由だと思います。
であるならば、本業に支障がないようにしていて、自分が身バレしない形であれば、禁止されるいわれはありません。
たとえ就業規則で禁止とされていても、頭ごなしに自由を制限される筋合いはないので、割り切っていきましょう。
では、あなたは本当に従業員でいるべきなのか、独立した方がよいのかを特徴という観点から考察していきましょう。
従業員に向いている人の特徴
1. 安定を重視するタイプ
定期的な収入や福利厚生を重要視する。
リスクを取るよりも、安定した環境で働きたいと考える。
2. 規律を守れるタイプ
上司や組織のルール、方針に従うことが得意。
明確な指示やガイドラインがある方が動きやすい。
3. チームワークを好むタイプ
同僚や上司と協力して目標を達成するのが好き。
自分の役割を全うすることで安心感を得られる。
4. 専門分野で働きたいタイプ
特定のスキルや専門知識を磨き、それを活かしたい。
仕事の範囲が明確である方がやりやすい。
5. 安定的なキャリアを求めるタイプ
長期的にキャリアを築き、昇進や年金などの恩恵を受けたい。
変化が少ない方が安心して働ける。
6. 会社の支援を活用したいタイプ
研修や教育制度、社内リソースを活用してスキルアップを目指したい。
組織が用意するサポートを重視する。
どうでしょうか?
もしこれらのタイプのままを維持したいと思う場合は、特徴をそのままにしつつ、副業や社内起業から考えてみるとよいかもしれません。
では、起業に向いている人の特徴は何でしょうか?
いかに考察・列挙してみます。
起業に向いている人の特徴
1. リスクを取れるタイプ
不安定な収入や不確実性を受け入れられる。
チャレンジを恐れず、大きなリターンを狙いたい。
2. 自己決定を重視するタイプ
自分の裁量で仕事の内容や進め方を決めたい。
他者の指示を受けるよりも、自ら意思決定したい。
3. 創造力があるタイプ
新しいアイデアを考えるのが得意で、それを実行に移したい。
従来のやり方にとらわれず、新しい価値を生み出したい。
4. 粘り強いタイプ
困難や失敗に直面しても諦めずに努力を続けられる。
長期的な視点で目標に向かって進むことができる。
5. 多才で柔軟なタイプ
幅広いスキルを活用して、さまざまな業務をこなせる。(自信がない場合は、外注に振れるようにする)
変化の多い環境でも適応できる。
6. 熱意を持っているタイプ
自分の情熱や夢を追求し、それを事業に活かしたい。
自分が好きなことや得意なことに没頭できる。
7. ネットワークを活かせるタイプ
人脈を広げたり、活用したりするのが得意。
他者と積極的に関わり、協力を得るのがうまい。
起業している人や自営業の人に共通している特徴が、このような感じになります。
どちらにも共通する必要なスキル・性質
では、どちらであろうとも共通して求められるスキルや性質はなんでしょうか?私は3つあると思います。それは、
コミュニケーション力
職場での協力や、社員の育成、起業時の顧客との関係構築に必須。時間管理能力
従業員でも起業家でも効率よく働く力が求められる。自己成長意欲
環境がどうであれ、自らのスキルを高める意識が大切になる。
まだどちらなるかが現時点で不明である場合は、どちらにも共通するスキル構築に注力をするよいと思います。
コミュニケーションも時間管理も、誰もが学んで伸ばせる力です。
そして、自己成長意欲も同様に、人生の目標が明確になり、それに向けて何が必要かがハッキリすればおのずと湧いてくる意欲になります。
まとめ
資産構築の基本公式「資産=(収入-支出)×運用率」を基に、支出削減、投資、収入増加は段階的にアプローチ。
特に収入増加については、従業員と起業のメリット・デメリットを比較し、どちらが適しているかを自己評価する。
また、安定性と挑戦を両立できる「社内起業」という選択肢や、副業を通じたリスク軽減型の収入増加も考察に入れておく。
共通して必要なスキルとして、コミュニケーション力、時間管理能力、自己成長意欲は必須であり、これらを磨くことがどの道を選ぶ場合でも役立つ。
従業員:ローリスク・ローリターン
従業員で副業:ローリスク・ローリターン
+αミドルリターン or ハイリターン
社内起業:ミドルリスク・ミドルリターン
起業:ハイリスク・ハイリターン
【アクションアイテム】
資産公式を確認・計算する
現在の「資産=(収入-支出)×運用率」を具体的な数値で明確化し、自分の資産状況を把握する。自身の適性を分析する
従業員と起業家のメリット・デメリットを確認し、自分がどちらに向いているかを考える。また、社内起業や副業の可能性についても検討する。支出の最適化を進める
家計の無駄を見直し、支出削減のプランを作成。節約の具体策を実践し、資産構築の土台を作る。投資プランを構築・実行する
自分に適した投資方法(例:インデックス投資、資産運用)を選定し、運用率を上げる行動を始める。必要スキルを磨く
コミュニケーション力、時間管理能力、自己成長意欲の3つを強化する具体的な計画を立て、どの選択肢を進むにしても基盤となる能力を高める。
これらを段階的に実行することで、FIRE達成に向けた明確な進捗が得られるでしょう。
それでは、今日も理想の実現に向けて充実した1日にしていきましょう。
それでは!^^