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インターン体験記:外資ITスタートアップWorkatoでの1年間


はじめに


初めまして!
Workatoでエンジニアのインターンをしている露崎優志と申します。

普段は4年生として、大学に通いながら、昨年の7月からシリコンバレー発のスタートアップWorkatoで働いています。インターン始めてから1年を過ぎたので、学生・インターンの視点から、外資系ITスタートアップでの1年間の経験を綴りたいと思います。

学生としての自分


大学では情報理工学科に所属し、C, Java, PythonなどのコーディングやOS、情報通信について学んでいます。特に、4年生の現在は、生体情報のビッグデータを機械学習で解析する研究に取り組んでいます。プログラミングスキルを磨きながら、データサイエンスやAI技術の実践的な応用にも力を入れています。

インターンシップを始めたきっかけ


大学3年次、周囲の友人が就職活動を始める中、私は大学院に進学を予定していました。しかし、周りが将来に向けて活動をしている中、講義ばかりを受けている自分に焦りを感じ、将来に向けて何かスキルを磨きたいと考えるようになりました。

初めはコーディングに関連するインターンシップを探していましたが、プログラミングが自分の強みではないことに気付き、他に自分に適した仕事がないか、別の可能性を模索し始めました。特に、コーディング以外で情報系学科出身の人材がどのような役割を果たせるのかを知りたかったのです。

そのような中で出会ったのが、シリコンバレー発のITスタートアップ、Workatoでした。


Workatoについて

Workatoについて


Workatoとは、偶然のご縁で出会いました。インターンとして正式に応募する前に、Workato Japanの設立者やプリセールス担当の方とお話しする機会があり、そこでWorkatoについて深く知ることができました。

Workatoは、自動化および統合プラットフォームを提供するiPaaS(Integration Platform as a Service)の企業です。2013年にマウンテンビューで設立され、日本法人は2021年11月に設立されました。Workatoの目的は、企業がアプリケーションのワークフローを自動化し、業務効率を向上させることです。Slack、Salesforce、Googleなどの1000を超えるソフトウェアを連携させ、データを相互に利用できるだけでなく、APIを持たない企業のデータ基盤とも簡単に接続できます。これにより、幅広いニーズに対応できます。

特に、ノーコードおよびローコードのアプローチを採用しており、エンジニアでなくてもデータの同期やプロセスの自動化が容易にできます。これがWorkatoの大きな特徴です。


実際やってみて

仕事内容の概要


私はポストセールスを担当しています。Workatoを契約後のお客様に対して技術的な支援をするのが主な役割です。

契約直後のお客様に対しては、基本的な操作方法の講義や運用に関するベストプラクティスの紹介を行っています。ときにはお客様の会社に訪問し、席を並べて一緒にレシピ(XXXXX)を開発したり、技術的な質問に答えたり、しています。

契約してすでに運用しているお客様から来る技術的なお問い合わせにも対応しています。海外にいる製品チームとも協力しながら、問題を解決するソリューションの提案やバグ修正を行っています。

また、Workatoのソフトウェア仕様書(Document)翻訳業務を効率化するプロジェクトにも取り組みました。以前は外部に委託していた翻訳作業を、Workatoと一部のコーディングを用いることで自動化し、大幅に改善しました。従来、外部委託には高額な費用がかかり、さらに社内での再レビューと改善依頼に多くの時間を費やしていましたが、改善後は、OpenAIのAPIを利用することで費用を大幅に削減し、作業時間も短縮することができました。このプロジェクトでは、1500ある英語ファイルのうち、1000以上のファイルを自ら翻訳しました。

これらの経験を通じて、テクニカルスキルだけでなく、クライアントとのコミュニケーション能力も向上し、顧客の課題や問題を正確に理解するだけでなく、自分から適切な解決策を柔軟に提案できるようになりました。

製品を利用開始するにあたってのトレーニングを行っている様子

Workatoってどんな雰囲気なの?


Workatoは、一言で言えば本当に居心地のいい会社です。

外資系企業ということもあり、日本企業のようなカチッとした雰囲気はなく、アットホームな雰囲気があります。カバンや水筒、傘、ぬいぐるみ、服など、日々さまざまなスワッグをもらえるのも楽しみの一つです(笑)。

オフィスでは、日本語と英語が飛び交っており、留学に来たような気分も味わえます。チーム全員で美味しいランチを食べに行ったり、仕事終わりにお酒好きの先輩たちに飲みに連れて行ってもらったりと、スタートアップらしい雰囲気があります。

基本的には本当に親しみやすい方が多く、挑戦の背中を押してくれる環境です。Workatoの業務以外でも、「これをやっておいた方がいいよ」「これをやってみたら将来の役に立つんじゃない?」といった私の将来を考えたアドバイスもたくさんいただいています。

その一方で、先輩社員の仕事量と取り組む姿勢、解決能力は「優秀」そのもので、私自身も影響を受けて「役に立ちたい」「もっとスキルを上げたい」と思うようになりました。このように思えるのは、任せてもらえる仕事の裁量が大きく、やりたいと言えば挑戦させてもらえる環境があるからです。

Workatoの看板を背負い、貴重な機会を得られることに本当に感謝しています。

インターンシップを通じて学んだこと


長期間のインターンシップのメリットとして、実務経験を得れることが一番に挙げられることが多いと思います。それだけではなく、業界に関する本格的な知識を得られたことが私にとって一番大きかったです。

Workatoの場合、それがiPaaS/SaaSという業界であり、ノーコード・ローコードの分野です。Workato自体が、1000以上のSaaSやアプリケーションと繋ぐプラットフォームであるため、さまざまなSaaS企業とそのサービス、技術について知ることができました。

お客様のもとに出向き、彼らのビジネスがどのように運営されているかを聞くことも多く、各企業に導入されているSaaSの数に驚く一方で、SaaSを使いこなすことの難しさ、競合の多さを感じました。技術的な面では、SaaS業界にとって必要不可欠なAPIや認証・認可の仕組みやデータベースと連携するためのSQL知識も身につきました。

また、英語を実践的に学ぶ機会も得ることができました。インターンシップ開始当初は英語に対する抵抗感がありましたが、英語を使わざるを得ない状況に身を置くことで、その抵抗感も克服できました。これが英語学習のモチベーションとなり、積極的に英語を勉強し、話すようになりました。その結果、TOEICのスコアは約200点上がり、900点を超えることができました。



その一方で、ノーコード/ローコードの可能性と将来性にも大いに魅力を感じました。特にWorkatoでは、通常の統合型SaaSのようにデータをSaaSやデータベース間で連携するだけでなく、業務全体のプロセスを自動化できる点に驚かされました。これにより、普段プログラムを書くのに多くの時間を費やしていることが、まるで無駄に思えるほどでした。

学生として感じるのは、コーディングが得意な人がノーコード/ローコードの可能性を十分に活用しきれていないことが多いという点です。実際には、コーディングが得意な方こそノーコード/ローコードを積極的に取り入れることで、プロジェクトをより効率的に進めることができると考えています。ノーコード/ローコードを活用することで、単純作業を自動化し、コーディングが必要な高度な部分に集中することができます。これにより、全体の開発プロセスが一層スムーズに進み、ノーコード/ローコードはプロジェクトの成功を支える強力なツールとして大いに役立つと考えています。


それでもやはり、実務経験を得られたことは非常に大きいです。特にセールスエンジニア、ポストセールス、IT/ソリューションコンサルタントなど、コーディングをあまりしないけれども、ITスキルを活かせるエンジニアの役割を知り、体験できたことが大きな収穫です。これらは大学の講義や研究では得られない貴重な知識と経験でした。

最後に


Workatoでのインターンシップは、技術的なスキルだけでなく、人間的な成長も促してくれる貴重な経験となりました。これからも、この経験を活かして、更なるスキルアップを目指していきたいと思います。Workatoという素晴らしい環境で、もうしばらくお世話になることを楽しみにしています。

また、一緒に働いてくれるインターン生も募集しているので、興味ある方はこちらからご応募ください!


Workato
プラットフォーム・ソリューション・エンジニア
露﨑優志