苔テラリウムをつくろう~キャンプ場の自然を活用する~
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社の浜口です。
今回のワ―ケーションで実施した自由研究プログラムの1つ
『コケテラリウムをつくろう』についてご紹介いたします。
プログラム設計の背景:地球温暖化対策の処方箋としての「グリーン」
テラリウムは、「地球」の意味をもつ「terra(テラ)」と、「場所」を意味する「-arium(アリウム)」が合体した言葉で、透明なガラス容器に土や石・コケを思うままに配置し、鑑賞するインテリアをさします。
最近は花屋さんなどで取り扱っていることも増えており、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回のプログラムでは、地球温暖化の原因となるCO2を吸収してくれる、「グリーン(緑)」を身近に感じてもらうことを目的に、コケテラリウムをアクティビティの一つとして実施しました。
学習・体験・共有の3パートを通じて"気づき"を得る
1. 学習
地球温暖化=ひとごとではなく、自分たちの身の回りにも影響している事を伝えるために、本パートでは「身近で」起きている変化や、これから起こりうることについて講義を実施しました。
「2100年には40度超えが当たり前に!?」
「りんごが色づかない可能性がある?」など、
身近な影響を感じてもらうことが子供たちへの理解の近道になっていた様子でした。
2. 体験
キャンプ場の大自然で採取、そして活用して思い思いの作品を創作!
お花や枝木をポイントにした、華やかな作品や、"奇跡の一本松"さながら、1本の枝葉を木に見立てた、大人顔負けの風情のある作品、石を立体的に組み合わせて洞窟を表現するなど、個性があふれる作品ぞろいでした。
大人の参加者も真剣そのもの。自分たちで採取したグリーンだからこそ、愛着もわいてきます。
3. 共有
それぞれの作品について自分なりの創意工夫を共有し合いました。
子供たちが身を乗り出して、他の参加者の作品に見入っている姿がとても印象的でした。
自分たちでできる事は何か?を考えるきっかけに
プログラムの締めくくりとして、緑を大切にすることの他に、
「家庭でできる事にはどんな事があるか?」
それぞれの考えを共有しました。
身近なことから、自分たちができることについて考えるきっかけを提供する事につながっていれば良いなと感じています。
今後もさまざまな形でゼロカーボン・気候変動など、社会課題に対してひとりひとりの行動から変えていけるような機会を提供できればと思っています。