【インターステラー】時間を何に使うかを考えさせられる映画

こんばんは。
りんです。

遂に、3月29日に映画『オッペンハイマー』が日本でも上映されることになりましたね!
原爆の開発者が主人公となる、非常にデリケートなテーマで、日本では上映自体が見送りになっていましたが、決定が覆ったようです。

私は本作の監督を務めるクリストファー=ノーランの作品が一番好きで、全て観ています。
今回はそんな名監督が手がけた作品『インターステラー』を紹介します。

個人的に、宇宙系のSF映画の中ではずば抜けて面白いと思っている作品です。

あらすじ

砂漠化が進み、食糧難と惑星としての寿命が迫った少し先の未来の地球。
元航空パイロットのクーパーは子供の未来を救う為に、周囲の静止を振り切って、地球人が移住可能な新惑星を探す旅に出ます。

事前調査で地球と似た環境があると思われる3つの星に目的地を絞り、宇宙に出発するのですが、クーパーは行く先々の星で津波や仲間の裏切りなど、多くのトラブルに遭遇します。

そして宇宙に旅立つ前、 クーパーの家ではポルターガイストが起きて、彼の自宅の本が本棚から落ちる現象が発生します。
一体なぜこのような事象が発生したのか?

宇宙旅行と何の関係があるのか?
多くの謎を散りばめながら、超ハイリスクハイリターンの宇宙トラベルに挑みます!

時間がいかに有限であるかを教えてくれる映画

ノーラン監督作品には、「時間や次元などの物理学」と「徹底したリアリティ」を取り入れる特徴があります。
本作はその両方の要素が随所に描かれています。

ノーラン監督は、よりリアリティを追求するために理論物理学者のキップ=ソーンという博士の協力を得て、本作の制作にあたっています。
そのため、基本的には理論上科学的に起こり得るものをベースにされており、非常にリアルな世界観となっています。
※現在の技術で実現可能、観測可能かどうかは別の話です。

そして、私はこの映画を通じて初めて知ったのですが、地球と宇宙では「時間の進み方」が異なり、地球の方が時間が早く進むそうです。
詳しい理屈は私もわからないのですが、極端な話、光のような速さの高速艇で数年間宇宙に旅立って地球に帰ってくると、友人が年老いていて、完全に浦島太郎状態になるのです。

そんなリスクを負う前提で新惑星を見つけると言っても、実際に目星をつけた星が絶対的に安全である保障や、地球と似た環境である保障はありません。
そして宇宙自体が未知の領域であり、危険がついて回る旅なので、地球に戻れる可能性は低いです。

万が一クーパーが地球に戻れたとしても、子供たちは自分より先に歳老いるか、すでに寿命を迎えて亡くなっている可能性が高いのです。
作中では地球からビデオレターが送られてくるのですが、冷凍睡眠をしている間に、子供たちは学校を卒業したり、就職したり、子供ができたりと、人生の大事な出来事に立ち会うことも言葉を伝えることすらできないのです。

私は、「子供たちと一緒にいる時間」と「子供たちの未来」を天秤にかけて、後者を選択したクーパーの立場を考えると、時間がいかに有限であるかを痛感します。
映画を観る度に本当に背筋が伸びる思いです。

現実に置き換えて考えると、仕事や投資で大きな成果を得るには、それ相応のリスクを取る必要があります。
リスクが大きければ大きいほど、常に最善手を打っていく必要があり、一分一秒を無駄にはできません。

「自分の仕事で収入を上げるために勉強していること、獲得した案件で最大限の挑戦をして成果を挙げているか、時間を無駄にはしていないか?」など、今の自分につい問いかけてしまいます。

また、人間関係の観点においても、「家族や友人に今から何かできることはないか?」を考え、当たり前になりがちな自分を改めさせてくれます。
約2時間半の超大作ですが、「自分の時間を何に使うか?」を考えるきっかけが欲しいのであれば、本作ほどおすすめできるものは他にありません!

また、散りばめられた謎や完璧な伏線回収、手に汗握るシーンも多く、エンターテイメントとしてのクオリティも非常に高いです!
是非一度、じっくり腰を据えて観てみてください。

今日はここまで。
ありがとうございました。

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