雨の日のスコーン
普段全く料理をしない私だけれど、雨の日はなぜかお菓子づくりがしたくなる。実行までうつすのは、その3割くらいだけど。
つくるのは、決まってスコーン。
少ない材料でできるし、失敗しにくいし、時間がかからない。
料理が苦手な私でもつくれるのだ。
雨の日の私のスコーン作りには手順があって、スコーンを作りはじめる前に、まずYoutubeでBeatlesのプレイリストを流す。一時間半くらいのやつがいい。
それからスコーンづくりに取りかかる。
ホットケーキミックス(薄力粉の方が本格的なのはわかっているけれど、HMの便利さには敵わない…)にバターを加えてさっくりと混ぜて、ひとかたまりにして、オーブンシートを敷いた天板に乗せる。それを包丁で8等分にして、生地と生地のスペースをつくるように並べてオーブンで30分焼く。
焼いてる間にお湯を沸かして、紅茶を淹れる。紅茶はトワイニングのゴールデンアッサム。
こういう日のために、日頃からストックしておくのが大事なのだ。
スコーンの焼け具合を時々見ながら、Beatlesを聴いて、ちびちび紅茶を飲む。
30分してスコーンの甘い香りがしてきたら、オーブンから取り出して、フォークで焼き加減を確認してみる。大丈夫そうであれば、そこらへんにあるお皿に乗っければ出来上がり。
少しぬるくなった紅茶と、あつあつのスコーンと、Beatlesの音楽。
スコーンを食べながらぼんやりと窓の外の雨を見ていると、雨に遮断されて自分だけ別世界にいるような気分になる。
まるで、イギリスの片田舎で、雨を楽しみながらしっとりとした豊かな午後を過ごしているような。
雨の日のスコーンと紅茶とBeatles。
ちょっといつもと違う気分が味わえるので、おすすめです。