![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147479748/rectangle_large_type_2_a46c8d6df7e5eaa2de78161bbe7b1caf.jpeg?width=1200)
労働収益は「時間」ではなく「価値」の設計が大事
前回、ひとり起業における不安を和らげるために「収入を複線化」しましょうとお話しました。
複線化とは「労働収益」「権利収益」「資産運用収益」の3つの収益源を作ることを言います。
そこで今回は、ひとり起業において「労働収益」とどう向き合っていくかについて考えたいと思います。
労働収益とは、文字通り自分の労働(時間)をお金に変えることです。
ひとり起業では、ほとんどの人がこの労働収益型の仕事をしてると思いますが、とくに大きな資本金も必要なく、自分の時間を切り売りするだけで比較的すぐにお金を生み出せます。
労働時間 ✕ 単価 = 収入
働けば働くほど収入も増える、わかりやすい計算式です。
私も、最初はWeb制作がメインでしたので、ホームページをひとつ作るのに1ヶ月ぐらいかかりそうなので、これぐらいでどうですか?という見積もりを出してました。
次にコンサルタントとしてアドバイスをすることが仕事になっていきましたが、こちらも、この課題を整理するのにレポート作成まで含めて3ヶ月ぐらい時間がかかりそうだから、これぐらいの金額で見積もりを出してみようといった感じでした。
ディレクターとコンサルタントの違いはありますが、どちらも同じ労働収益型の仕事なので、「私の時間をあなたに捧げますので、これぐらいお金をください」という収益構造に変わりはありません。
労働時間を増やせば、一時的に収入は増えますが、それを何十年と続けていくのは無理だと思いますし、その前に体や精神が悲鳴をあげると思います。
時間をただ切り売りするのであれば、会社員とあまり変わりませんし、むしろ会社員であれば来月の給料(売上)を心配しなくていい分、ストレスは少ないはずです。
会社員として決まった働き方をするのがイヤだったり、自分がやりたいことがあって起業したのに、同じように時間を切り売りして報酬を得るようなやり方でいいんでしょうか?
(フリーランスであれば手を抜いて半分の時間で終わらせて遊んでいても最後に納品物をちゃんと収めれば何も言われないかもしれません。逆に見積もりの倍の時間をかけて、品質をあげても倍の金額はもらえません。そういう意味では、会社員の人ほど労働時間と収入は完全に比例していないので比較すること自体意味がありませんが)
同じ苦しみを繰り返さないためには「労働時間」ではなく、「自分の価値」をちゃんと伝え、それに対して適正な報酬をいただくようにしなければいけないのではないでしょうか。
そのためには「自分の仕事の価値」の見せ方をしっかり考える必要があります。
自分のやってること(やりたいこと)の何が強みでどのような価値を提供できるのかをわかりやすく伝えられるようにしなければいけません。そして、それを見積もりやプレゼンに反映していくのです。
私も、それまでは「ホームページ制作費」として工数計算していたのを、このような価値をホームページを通じて生み出せますと「ホームページプロデュース費」としてプレゼンして、普通のホームページ制作会社さんとの差別化を図っていきました。
これは、これまでの実績があり、やってきたことに自信があるからわかりやすく伝えられることでもありますが、実績がなくても諦める必要はありません。
たとえ、今は実績がなくても、仮説であってもOKなので価値を提供していく方法であったり、自分が目指してるものをブログやSNSで情報発信していけば興味を持つ人と出会える可能性はあります。
大事なのは行動です。失うものは何もないという気持ちでたんたんと情報発信していくことも大事です。
実際15年ほど前、あまりレベニューシェアでの実績がなかった時から、自社ホームページでレベニューシェアの可能性を情報発信していました。
それでたまたま私を知って10年以上のお付き合いがあるクライアントも複数います。
話が脱線しましたが、労働収益においては「時間」ではなく、「価値」を基準とした収益に変えていくこと、そのためには自分がやっている仕事の価値を客観的に把握して、ちゃんと伝えることが大事だと言うことです。
そして、次のフェーズとして、その価値を軸として「権利収益」を生み出せるビジネスモデルにシフトしていきましょう。
このあたりは次回、お話します。