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親が見た大学受験 #6
このnoteには、うちの子(娘)の大学受験に際し、親としてどのようなことを考えていたか、どう対応したかなどを記録しておきたい。
都立高校の受験指導
都立高校の受験指導について、確認しておきたい。都立高校全般がそうかどうか不明であるが、娘の高校では、簡単にいうと次のような指導方針であった。
①3年生後半で実力が伸びるので、高い目標を持とう
②国公立大学を目指そう
③安易に私立大の指定校推薦を利用しない
これは、娘から聞いていた話を元に、当方が解釈した概要であり、そこまで明確な言葉で学校側が言ったかどうかはわからない。また、強制された訳ではないと思う。
①の高い目標を持つことについては、考え方自体はその通りだと思う。勉強量・知識が蓄積されてくると、ある時点で急に学力が上がったと実感することがある。3年制の都立高校は、中高一貫校のように6年かけて対策をやれないので、3年生後半にならないと受験に対応できる学力まで上がってこない。したがって、早い段階で志望校を固めてしまうのは良くないということだろう。
うちの娘は、当初は学校の指導に従って、志望大学のアンケートや模試の志望校に、実力とかけ離れたの大学・学部を書いていた。具体的に言うと、先生との面談で一橋大学を受けたらどうかと指導されていた。当方にも、模試等の結果や、勉強への取り組み方を見ていれば、国立大上位校に行けるかどうかは多少は想像がつく。娘の勉強量をすべて把握はしていないが、一橋大学を受験するような、勉強量も気概もないように思われた。
娘自身も、先に述べたように地理・歴史が苦手なことから、内心では、一橋大学は、早くから第一志望からはずれていた。それでも、先生に率直に言いにくいということで、遅い時期まで志望校はそのままにしておいたとのことであった。
学校側の高い目標を掲げるという方針はよく理解できるが、こちらとしては、ある程度の挑戦はするにしても、ばくちは打てないのである。
そのような経緯で、うちの子の志望校としては、先述したように、千葉大、横浜国大、東京都立大などの、東京周辺の国公立大学にほぼ決めていた。
②の国公立大学を目指すことについては、特に異論はなかった。私立大に行きたければそれでもよかったが、国公立大学であれば経済的にもありがたい。娘も学校の方針に従って、国公立大を第一志望にした。
娘は科目間の好き嫌いは若干あるものの、学力については科目間であまり差がないタイプであったと思う。したがって、共通テストが必須の国公立大入試には向いていた。しかし、当方も、共通テスト対策をはじめ、国公立大の受験勉強の大変さをある程度は理解しているつもりであり、厳しい道を選んだとは感じていた(※私立大一般入試が厳しくないという意味ではない)。
③の私立大の指定校推薦は利用しないという指導については、難関私立大(例えば、W大学など)に指定校推薦で合格するような生徒であれば、受験勉強を頑張れば、国公立大の上位校を目指せるということらしい。
その考え方は理解できる。ただ、どうも、国公立至上主義のようなものを感じ、それでよいのだろうかとの疑問もある。当方は国立大出身のため、私立の肩を持つ筋合いはないのだが、一般入試を経ずにW大学のような難関大に入れてくれるなら、それはそれでよいようにも思うのだが。
娘も、受験勉強後半で、共通テスト模試の点数が思うように伸びないときに、どこかの私立大の指定校推薦をもらうか、英数国3科目以下に絞って私立大一般受験した方がよかったと弱気になることが多々あった。