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学生と企業のキャリアイメージの相違について

〜大学のキャリア支援について考える〜

ここ数年、就職活動において売り手市場の傾向が強まる中、自校の学生をより良い企業に入れる=学校のイメージアップという流れのもと、キャリア支援に力を入れ、キャリアセンターの充実を図る大学が増えています。
 では、多くの大学のキャリアセンターが行っているキャリア支援とは、果たして有効なものでしょうか?
 とある企業の人事担当者にインタビューをしたところ、興味深いことを聞くことができた。今回は対談形式でnoteにまとめます。

目次
人事担当者に本音を聞いてみた。
就職活動とはズバリ!

人事担当者に本音を聞いてみた。

 ワークアカデミー:『最近の学生の動きはどのように感じていますか?』

人事担当者:「確かに、最近の学生は、以前に比べ就職活動に真剣に取り組むようになっており、自分の入りたい会社に入社するため、自己分析や各種セミナーへの参加を積極的に行う学生も多いです。その点では、大学のキャリア支援は成功していると言えるだろう。だが、果たして、入社後の学生のことまで考えているキャリア支援はどれだけあるのでしょうか。」

ワークアカデミー:『学生が就活のゴールが入社することのみ考えているように感じられるという事ですか?』

人事担当者:「そうですね、、、。(笑) 企業が採用活動で大学生に求めるゴールは「入社した後、社内で活躍し、企業に貢献すること」です。企業側は、学生が活躍できるかという視点で、学生自体を評価します。しかし、大学生は、「いい企業に入社すること」に重点を置き、大学のキャリア支援においても、その学生の考えに合わせた動きになっていないのかな、、、と」

せっかく多くの時間をかけて行う就職活動において、そもそも学生と企業のキャリアに対する考えのベクトルがずれてしまっていれば、大学のキャリア支援も意味がないというご指摘。

就職活動とはズバリ!

入り口から、考え方に相違がある就職活動の先に見える結果は、入社後に、いわゆるギャップを感じ、モチベーションの低下や、最悪の場合退職という結果に繋がってしまう。
就職活動とは、今後働く会社という接点において、学生も、企業も、相手を選ぶ活動です。その接点において、ギャップをおこさないためには、学生は、入社するという門戸の部分だけでなく、入社後の活躍の場面であり、多くの企業でキャリアステップと呼ぶ様な企業内での仕事の内容を見た上で、企業を決めることだ。

逆に企業側は、自分たちのニーズを満たす学生を集めるために、上記の内容を積極的に見せていくことが必要である。そのツールの一つがインターンシップやO B・O G訪問と呼ばれる方法だと捉えてはどうだろうか。

大学のキャリア支援に求められることは、企業の斡旋ではなく、入り口での相違を生まず、入社後のギャップを作らないために、学生側には入社後の姿まで意識させる様な考え方をレクチャーし、企業側にはキャリアを見せるプログラムを用意する様に要望することであり、両者の間に立って、全ての流れを一直線につなげていく事ではないだろうか。




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