【Words to re:member】 : 『vitalizer - 活力を与える人 -』(2022.03.28)
<2022.3.28 MC>
中村綾乃:https://www.instagram.com/ayano915x/
かのなつこ:https://www.facebook.com/morino.komorebi
<本日のゲスト>
言海祥太:https://twitter.com/ryokaishota
+++++
綾乃:
1年ほど続けて参りましたWords to re:memberなのですが、なんと、衝撃の最終回となります。今日は特別に、初回からレギュラーを務めてくださっていた言海祥太さんをゲストとしてお迎えして、祥太さんに迫っていこうと。
なつこ:
いろいろ聞いていきたいと思います。
言海:
最後の貴重なひと時を楽しみたいと思います。
よろしくお願いします!
+++++
▪︎僕たちにとって、自己表現は必要不可欠なもの
なつこ:
若くして、家庭を持ち子供が生まれると、保守的になりやすいイメージがあるのですが、その中で祥太さんは挑戦し続けていて、すごいなぁと思っていました。
言海:
僕の生まれ持ったパーソナリティが、新しいことをチェレンジしていきたい人なんですよ。同じことをずっと続けることが逆に苦手で。
例えば、19歳から29歳まではサラリーマンをやってたんですけど、その間に4〜5社くらい転職してるんですよね。一つのことが長く続かないっていう、そもそもの欠点があるんです。
長く続けることも素晴らしいと思うんですけど、僕はそれが出来なかったから、起業もしたし、新しいことをチャレンジせざるを得なくなる。頑張ってやってるというよりは、自然とそうなっちゃってたんですよね。
「常に変化していたい」「チャレンジを続けたい」というのが自分の中にデフォルトで入っていて、インストールされているOSなんです。
常に、最新が最高でいたいっていうのが口癖なんですけれども……
例えば、ミュージシャンの人で「初期のアルバムが良かったよね」みたいな話ってあるじゃないですか。あれって表現者として、すごく悲しいことだなぁと思うんですよね。
常に今やってるものが「一番すごいよね」「どんどん、アップデートしてるよね」って、思って貰えるようにしたいっていうのはすごくあって、どんどん、どんどん、ハードルを自分で上げていってるから、大変なんですよ。そのハードルを自分で乗り越えて行かなくちゃいけないじゃないですか。
それを超えられなかった時に失敗を見せるのって本当は怖いんですけど、でもやっぱり、毎回、毎回、上手くいくことばかりじゃなくて、途中で失敗したり、目標に達さないこともあるんですけど……
僕はそれも結構出してますね。
綾乃:
私から見てると、祥太さんって何をやっても成功するっていうイメージなので、すごく意外です。
言海:
嬉しいですね。そんなこともないんですけどね。
やっぱり自分が飽きちゃうと結果がうまくいかなかったりするので。
どちらかというと決断が早いんですよね。諦めが早い。
なので「やってみたけど、なんか違ったから、やめました」みたいなことも結構あって、最後までやり遂げるっていうことも大事かも知れないんですけど、違和感を感じたまま最後までやり遂げるのも違うじゃないですか。
違和感を感じるのが早いんですよね。決断が早いから、どんどん、どんどん、新しいことをやってるように見られるのかも知れないです。
綾乃:
その違和感を感じ取る力がすごいなって聞いてて思ったんですけど、それは、どうやって磨かれていくものなんですか?
言海:
基本的に思っていることが、言葉になって口に出たりするじゃないですか。自分の中を内観する。内なる言葉を磨く。思考を熟成しているというか……
常に何かしら考えてますね。寝る5秒くらい前までいろいろ考えてるので。
綾乃:
ちなみに最近の考え事のテーマとかありますか?
言海:
同時並行でいろんな新しいことをチャレンジしているんですよ。
それこそ、10月27日にビルボードライブ東京を貸し切って『アートエッセンシャルフェス』っていうフェスをやるんですね。
僕は、自己表現のことをアートって呼んでいるんですけれども、エッセンシャルは必要不可欠なもの。「僕たちにとって、自己表現は必要不可欠なものなんだ」っていう言葉なんです。
音楽をやっているので歌を通じて自己表現もするんですけど、それだけじゃなくて、今回、僕の洋服のアパラレルブランドの新作リリースパーティーも兼ねたライブなんですね。
綾乃:
じゃぁ、ちょっとショーみたいな!
言海:
そうなんです。SNSで「やりたい人ーー!」って集まった人たちで、20人くらい初モデルの方々が参加するんですけど、ファッションショー的な形でランウェイを歩いて貰おうと。
ビルボードライブ東京っていう大きなステージに立つことって、なかなか出来ないと思うので、その経験を一緒に共有して、このプロジェクトを作っていくプロセスを全部公開していく場をFBグループで作ったんです。
そこで、歌姫ボーカリストオーディションもやろうと思っていて、勝ち上がった人に当日歌って貰うみたいな。
綾乃:
言ってみたら、素人の方がビルボードライブ東京に立たせてもらって歌わせて貰えるってことですよね。
なつこ:
それって、すごいチャンスですよね!
言海:
めちゃめちゃ、チャンスだと思いますね
+++++
▪︎一歩踏み出す「勇気」を与えたい
なつこ:
なんていうFBグループなんですか?
言海:
『バイタライザー』っていうグループなんですけれども、
バイタリティが【勇気・活力・元気】っていう言葉で、バイタライザーは誰かに【活力を与える人】っていう意味なんです。
みんなで応援しあって、勇気とか活力を高め合えるような場にしたいなって思ったんですよね。。チャレンジや新しいことを始めるって、出来る人は出来るんですけど、結構怖いことじゃないですか。
なつこ:
すごく怖いです。
言海:
「失敗したらどうしよう」「誰にも見て貰えなかったらどうしよう」とか、変な話、新しい商品を作っても「売れなかったらどうしよう」って、あると思うんですよね、やっぱり。
その新しい一歩を踏み出す勇気って意外とみんな怖くて、僕もそうだったんですよね。
なつこ:
え!祥太さんもですか?
言海:
だからやってる感じで。
僕はもともと音楽を始めたきっかけもそうなんですけど……
ウジウジして、新しい一歩を踏み出せなかったり、結構チャレンジするのが怖かったんですよね。
なつこ:
それはいつ頃ですか?
言海:
多分、学生時代……
サラリーマンをしてる時は、結構、怖かったですね。
東京生まれ、東京育ちで、ずっと東京にいたんですよ。でも、ヘッドハンティングを頂いて、転職したところが札幌で、家族を連れて北海道へ行くことも、めちゃめちゃ怖かった。知り合いもいないし、友達もいないし。自分に出来るのかなぁって、転職も怖かったし、引っ越しも怖かったし、起業も怖かったんですよ。
そういう時に助けて貰ったのが音楽で、例えば、Mr.Children、ラッパーのKREVAさん、宇多田ヒカルさん。そういう方々の歌詞を見て、音楽を聴いて、勇気をもらって、結構、踏み出せたんですよね。
だから僕、歌の歌詞が好きで、僕自身も自己表現していくうえで「何のためにしたいのかな」って考えた時、自分自身が歌を聴いて歌詞を見て、一歩踏み出せたから、僕の綴った歌詞で誰かの一歩踏み出す勇気を与えられたら良いな。まさにバイタライザーになれたら良いなと思って。
ミュージシャンになりたくて始めたっていうよりは、メッセンジャーとして始めたんですよ。
本を書いて誰かに勇気や元気を与えるっていう方法、ブログを書いたり、FacebookやInstagramって、いろいろあると思うんですけど、僕がそういった活力を与える活動をしたいなって思った時に、やっぱり、音と言葉を合わせた方が人に浸透しやすいんですよね。
綾乃:
確かに記憶に残りやすかったり。
言海:
本の原稿はなかなか覚えないけど、歌詞って覚えるじゃないですか。
後は、音って何かの媒体を介さなくても耳に直接届けられる。
街を歩いてても、車の音が聞こえたり、小鳥のさえずりとか、耳に入ってくるんですけど、本や動画って媒体を介して見るっていう情報なので。
綾乃:
自発的に見ないと、なかなか出会えないですよね。
言海:
そうなんですよね。
音は悪く使うと洗脳もできるし、だから軍歌や国家、社歌とか、組織には何でも歌がつきまとうんですよ。それで、意志統一できる。
言葉がない時代から、最初にあったのが音で。
アフリカの原住民族がコミュニケーションするツールとして、みんなで手拍子したり、その辺の木を叩いて、みんなでリズムを刻んで同じものを体感するところから音楽って始まってるので、一番、人に意識や想いを伝えるのに「音」っていうのが早いんですよね。
だから僕は、ブログや本ではなく、音を使って自分の自己啓発的なものや哲学的なものを届けていきたくて、音楽を始めたのがスタートだったんです。
なつこ:
実は、私もバイタライザーに入らせて貰っているのですが、歌が好きだから応募だけでもしようと思えるようになって……歌姫になれるかどうかまで考えるとドキドキしちゃうけど、でも何か挑戦してみようっていう気持ちに祥太さんの姿を見てすごく勇気を貰いました。
言海:
嬉しいですね。やっぱり僕の活動を通じて、誰かを刺激させられてるって聞くことによって、僕もそれがまた肥やしになるというか、糧になりますね。
綾乃:
私も発信している中で「綾乃さんの発信を機に始めてみました」「今度これやってみるんです」という声を頂くこともあって、そういう誰かのきっかけになれるってすごく嬉しいし、それが発信側の力になるんですよね。
言海:
やっぱり、総合応援ですよね。
伝えていくっていうことも自己表現じゃないですか。それをどういう媒体に乗せていくかは、自由意志に任せられていて……本にする人もいれば、音楽にする人もいる。違う表現で料理をする人もいれば、家庭菜園をやる人もいるかも知れない。どういうものにするかはそれぞれの自己判断なんですけど、どんな思いを乗せるかって、すごい大事だと思っています。
イエローハット創業者の鍵山秀三郎さんが本に「トイレを素手で掃除すると成功する」という話を書いて、その考えが広まったと思うんですけど、じゃぁ、例えばトイレの清掃員のおじちゃんやおばちゃんのなかに成功者がいるかっていうと、成功の定義も人それぞれですけど、聞いたことないですよね。
何が大事かって「掃除したら成功する」という思いで掃除した人が豊かになるんですよ。ただ単に、掃除すれば良いってことじゃなくて、その掃除という行為にどういう意図を載せるかが大事。この意図を聞いた人がやっぱり誰かの刺激になれるのではないかと思っていますね。
綾乃:
本当そうですね。
後、祥太さんはすごく巻き込み上手というか、いろんな人に「一緒にやろうよ」って、新しいチャンスを与えるのも、それもまた想いがあるからなんだと、お話を聞いて繋がりました。
言海:
嬉しいですね。
やっぱり共感の時代と言われていますし、共感したものにしか人は動かないと思うんですよね。自分の思いを伝えた方が共感してくださるし、応援もしてくださる。応援って結局、人の想いや背景、どういう意図でそれをやっているのかってところからスタートすると思いますね。
綾乃:
同じことをされてる方っいっぱいいらっしゃって、例えば、本を出すにしても、同じことを言いたい人はいっぱいいると思うんですけど「何故それを出すか」っていうのは、全員違うと思うんですよね。だから、そこを人に伝えていくことが、すごく大事だなって私は考えています。
言海:
どういう方法で、どういう思いなのかっていうところは自由だなって思いますね。今回のモデルという自己表現も、歌も、関わるみんながチャレンジできる環境を作りたいなって思いますね。こんな混沌とした世の中だから余計に。
+++++
▪︎チャレンジし続けることで"me"が”we"になっていく
言海:
チャレンジってかなりポジティブで前向きじゃないですか。
多分、チャレンジしてたら、ネガティブになれないんですよ。
綾乃:
お、それはどういう意味ですか?
言海:
やっぱり前に進んでるから、壁にもぶち当たるんです。その瞬間の閉塞感ってネガティブに捉えちゃったりじゃないですか。でも、前に進んでる私だから、壁にぶち当たるんですよね。ということは、それを越えればもっと前に行けるってことじゃないですか。壁って、アトラクションなんですよ。
壁がないって逆に人生が前進してないってことだとも思うので、壁も含めて楽しめたら良いんじゃないのかなと思っていますね。
綾乃:
なるほど。例えば、今の壁っていうのを表現してみると、イベントをやることにして、みんなに「やりますよー」って言ったけど「意外と人が来ない」「みんな、そんなに興味ないのかなぁ」みたいな例があげられると思うんですけど、そこを楽しむって結構難しいと思うんです。
「私の考えてることって、やっぱり良くなかったんだ」「こんなのやらない方が良いんじゃないか」「人が集まらなかったから、恥ずかしいよー」とか、いろいろ出てくると思うんですけど、そこを楽しむ祥太さんなりのコツってありますか?
言海:
結局、チャレンジし続けているから楽しめるようになってる部分があって、やっぱり最初は楽しめなくて、一喜一憂しますよね。
だんだんチャレンジしていくと、自信がどんどんミルフィーユ状に積み重なっていくので経験値もたまるじゃないですか。チャレンジした数が多ければ多いほど、今まで大丈夫だったから、今回も大丈夫だろうってちょっと楽観的になれたりする。
もう変な話、「あの時の方が悲惨だったよな」っていう経験があるから、壁を壁と思わなくなるというか、その壁も含めて逆に新しい発想をくれているサインとして捉えられる。
これで上手くいかないってことは何か他の方法をしなくちゃいけないんだなって思って、勉強し直すし、いろんな人に会ったり、いろんな人の話を聞いたりするじゃないですか。
そしたら、インスピレーションやアイディアが湧くから、今までやってなかったことに意識が向けられる。そうなると新しい考え方とか、新しい手法をチャレンジして、そうすることによって自分の打つ手が増えるんですよ。
どんどん、どんどん、自分のできることが増えていく。できることが増えていくと、そこに対して関わる人も増えていく。僕もダイレクトに聞いたりするから、そうすると、教えてくれた人も自分ごとになってくれる。だんだんね、自分の意識、自分の概念が増えていくんですよ。
なつこ:
自分の概念?
言海:
自分って、この体の部分しか「自分」って思わないじゃないですか?
じゃなくて、例えば、この一つの空間だとしたら、綾乃さんもなつこさんも含めて、自分っていう概念にしていくことができるんですよ。
なつこ:
不思議な感覚。
言海:
”me”じゃなくて”we”になっていく。自分自分ってなってると、誰かに頼れなかったり「お願い」「ちょっと苦しいんだよね」って言えなかったり、恥ずかしいじゃないですか。
でも”we”になっていると、自分の体の一部になるんですよ。同じ感覚の共有をできる人が増えてくるんですよね。それが巻き込んでる感じなのかなぁと思ったりもします。
綾乃:
最近、まさにそういう体験をしたのですごく分かります。
私は、ある講座を最近リリースしたんですけど、最初、なかなか人が来てくださらなかったんです。自分的にはやっぱり良いものを作ってると思ってるし「あれ、何でだろう」って……
これまでだったら「じゃぁ、なかったことにしよう」「募集するのやめちゃおう」って考えてたんですけど、今回は「今、人集まらなくてちょっと困ってるんだよね」ってちょっと言ってみたんです。
そしたら、みんな1を伝えたら10くらい「こうしたら良いんじゃない?」ってアドバイスをくれたり、Instagramでシェアしてくれて、最初からは考えられないくらいたくさん申し込みが入って、それも、みんな私以上に喜んでくれたりするんですよ。
言海:
自分の弱い部分を曝け出したってことですよね。
綾乃:
やっぱりなんか格好悪いじゃないですか。「人気ないんだ」って思われちゃうかなみたいなところも、ちょっとあったんですけど……思い切って言ってみると、みんな、自分のことのように考えてくれて……
言海:
人って頼られると結構応援したくなるじゃないですか。僕も、性格上頼れない人だったんですけど「ちょっとマジで気合い入れてるから、是非、応援してください」って言ったり、人に連絡するんですよ。
やっぱり頼られたら「一肌、脱いであげたいな」って思う人多いし、それも日頃の人間関係がちゃんとしてれば、ちょっと甘えても、全然向こうも嫌な気しないと思う。日頃からね、すごい傍若無人にしてる人はダメですけど、普通にしていれば、相手も真心で接してれば、真心で返してくれると思うので、そういう感覚で普段からいますね。
なつこ:
祥太さんが、一番最初に頼ってみようと思えたキッカケってありましたか?
言海:
2019年に出版したんですけど、その時のクラウドファンディングで結構皆さんにお願いしましたね。これも面白い話で、人の本をPRすることを生業でやってたんですけど、今までそれで応援していた人が応援し返してくれたんですよね。初めてのクラウドファンディングだったんですけど、590万くらいご支援いただいて……
綾乃:
えーー!初めて聞いたかも、そんな金額!
言海:
ただ自分の本を出版するっていうだけで、なかなかその金額って集まらないじゃないですか。今まで応援してた人たちが、いろいろ応援し返してくれたっていうことが起きて、今思うと、その時の信用残高が貯まってたのかも知れないですよね。
+++++
▪︎バンジージャンプで始めた起業
なつこ:
祥太さんの起業は、どんな感じで始めることになったのですか?
言海:
ホンダのカーディーラーで営業マンを5年くらいやってたんですけど、その時に全社大会で日本一を取ったことがあって、それでヘッドハンティング頂いて、ウェブマーケティングの会社に行ったんです。
若手の社長を排出していこうっていう理念の社長さんで、そこで学んで「どんどん自分の好きな会社とか立ち上げてくれ」っていう感じのスタイルだったんですよ。将来、独立したい願望がすごく強かったので、そこの会社に入って自分でいろいろ学んで……
ちょっとその会社潰れちゃったんですけど、実際、話と違って、大変な思いをしたんですね。
思っていた給料も貰えなかったり、下の子も生まれたばかりだったから、支出が増えて、収入が減って、当時、借金もあったんです。めちゃめちゃ困って、とにかくこの環境から脱したいと本当に逃げるかのように、札幌から地元の東京に来て、会社を興したんですよ。
綾乃:
じゃぁ、その時はもうこうなりたいというよりは、せざるを得ない。
言海:
せざるを得ない。本当にバンジージャンプ。
一応、喧嘩別れしたみたいな感じで思われちゃいけないと思って、体裁上というか、その会社の子会社みたいな感じで最初デビューしたんですよね。
3人で独立したんですけど、僕たちは逃げるように帰ってきて何もないところから、資本金も200万円からスタートしたんですよ。
新宿のレンタルオフィスで、安い6畳一間で狭い窓もないところ、本当に太陽の光も浴びれないような、息苦しいところで、安い7万円くらいのPCを3台買って、コピー機リースするのもやっとぐらいの感じ。
そこからスタートして、本当に貯金もなくて、月初に口座0円で月末に200万円の支払いがあるみたいな、毎月毎月、屈伸しないでジャンプするみたいな。
なつこ:
それは病んだりしなかったんですか?
言海:
病みましたね。
毎日、ビールっていうか、コップに不安を注ぎ込むみたいな。もう自暴自棄になりながら、酔っ払いながら仕事して毎日終電でって感じでやってましたね。
綾乃:
今の祥太さんからは、全然イメージもつかないです。
言海:
本当に苦労してきましたね、お金と仕事には。
+++++
▪︎創造の4つのプロセス
綾乃:
そこから、今のようになられたのは、一つ何か大きなキッカケがあってバーーンと変わったわけではないと思うんですけど、それでも何が一番、今の状態になる為に大きかったと思いますか?
言海:
関わる人。お客様ですね。
関わる著者さん、関わるお客様がやっぱり助けてくださったというか……本当に力のある方や影響力のある方との仕事がその後ずっと続いたんです。そのおかげで、自分の影響力や今のキャリアを積み上げさせてもらって、これは本当に運で、ご縁です。
僕がその時に特別に何か力があったかというと、当時振り返るとないんですよ。僕と付き合うメリットってそんなになかったと思うんですけど、でも皆さん、すごく買ってくださって、僕のことを良いと思ってくださって、一緒に仕事してくださったんですよね。力のある方と一緒に仕事するとやっぱり集客もしやすいし、売上も上げやすかったので、そこからは上手く行ったという感じでしたね。
だから、特別な努力をしたというよりは、本当にご縁です。
綾乃:
ご縁や運っていう風に表現されてるんですけど、私が聞いてて思ったのは、祥太さんのパーソナリティ、人間性なのだろうなと思いました。
だって本当に嫌な方だったら、やっぱり助けてあげたいとも思わないじゃないですか。そう思わせる力がやっぱりおありなのだと思います。
なつこ:
少しお話をしただけでも、誠実さや想いに対する真っ直ぐな感じが伝わってくるんですよね。それが多分、気持ち良いんじゃないのかなぁと思いました。
何か、信念など持っていらっしゃるのですか?
言海:
結構、僕の中では当たり前なんですけど「どこを切っても金太郎飴」みたいな感じで、誰と会っても、どこで会っても、同じスタンスでいたいと思っています。
すごく有名な作家さんとお仕事することもいっぱいあったんですけど、だからと言って変に迎合したくないし、例えば、起業したばかりで売上が全然立っていないクライアントさんも、そういう方だからといって下に見ることもないですし、誰とでもフラットでいたい、ニュートラルでやりたいっていうのはありますね。分け隔てなく、誰とでも同じレベル感で付き合いたいっていうのはありますね。
綾乃:
それって、簡単におっしゃるけれど、やっぱり結構難しいことだと思うんですよ。特に有名な方には、好かれたい気持ちが出ちゃう。
なつこ:
私は、圧倒されちゃうことが多いです。
綾乃:
その辺りで心がけていらっしゃることは、あるんですか?
言海:
やっぱり、調和することをすごく大事にしてるかな。場の空気の中で調和していく。
音楽もドラムだけ超うるさいとか、ボーカルだけめっちゃ目立つのもダメなんで、バンドやってるとやっぱり調和だと思うんですよね。バランスがある。
誰かが飛び抜けてもダメだし、コミュニケーションも一つのオーケストラだと思うんですけど、例えば、今、3人の空間だと思うので3人が同じような空気感やエネルギー感、ボリューム感で喋れたり。当然、パーソナリティとゲストによってエネルギー感、パワーバランスはあると思うんですけど、そのバランスも大事にしたり。
3年前に亡くなられた僕の唯一のメンターで堀江信宏さんというコーチングの先生がいるんですけど、その方が「人類も仕事も意識も全部創造の4つのプロセスがある」って口酸っぱく言っていたんです。
例えば、男女が理解しあう。そこで調和することによって創造、子供が生まれる。子供が生まれるから家族として発展していくっていう4つのプロセスがあるって話していて、パートナーシップでも仕事でも全部そうなんですけど、まず最初に相手を理解する。その相手を理解する技術がコーチングだって学んだんですよ。
だから、目の前の人のことを理解する。
理解し合わないと調和できないんですよね。交わることができない。交わった時に、新しいものがクリエイションさて、それが仕事だったり、音楽だったり、表現なんですよ。
その創造を持って、新しい世界や新しい価値観の提案ができて、その新しい価値観が発展なんですよ。
だから、まず初めましての人も理解しようと努力するというか、それはすごく自分の中で大事にしていますね。誰と会っても同じでいたいっていうのはそこなんですよね。
+++++
▪︎どんなに若くても夢は叶う。逆にいつから始めても遅くない【思い立ったが適齢期】
綾乃:
そういう祥太さんだから、いろんな方を巻き込んで、先ほどのファッションショーのイベントもそうですけど、たくさんの人が来てくださるのかなとすごく感じました。
そのイベントの話をもうちょっとお聞かせいただきたいのですが、バイタライザーのグループ活動はどういう経緯で始まったんですか?
言海:
僕自身の自己表現のフェスなんですけど、自分のものだけじゃなくて、みんなも自己表現して欲しいなって思ったのがキッカケなんですよね。
400人くらい入る大きな会場で誰でも借りれるわけじゃなく、そもそもあまり空いていないし、やっぱり、多少選ばれるんですよ。なので、そこを借りられたということで、みんなで楽しんだ方が絶対良いと思ったんですよね。
僕の新しい洋服のローンチも兼ねてたので、単純に僕がその服を着て「みんな買って」だと、グッズ販売みたいになっちゃうじゃないですか。そうじゃなくて、一つのプロダクトにも意味を持たせたかった。
モデルデビューすることによって、みんなのモデルとしての自己表現を達成できるし、そこで歌いたい人って絶対多いと思ったので、歌姫も募集しようと思った。何より、誰かの本気のチャレンジって誰かの本気のチャレンジに繋がると思うんですよね。
本気出してるところを目の当たりにすると「私もやろう!」って胸を打つものがあるじゃないですか。
綾乃:
触発されますよね。
言海:
やっぱり、そのチャレンジ、熱いエネルギーの電波みたいなものを作っていきたくて、バイタライザーというものをその装置の一つとして作ったという感じ。
4月8日にキックオフミーティングをするので、そこから具体的なことは決めて、これからみんなで作っていくんですよ。今後の活動は全部そこでやっていきます。
綾乃:
どれだけ若くても参加できるし、すごく夢がありますね。
言海:
逆にもうすごいですよ。
60歳くらいの還暦を超えた人が美を追求して「自分もミニスカート履いて出たい!」って、モデルさんで今回参加して頂いていて。
めちゃめちゃ若い人もいるし、本当に年齢関係なく。
どんなに若くたって夢は叶うし、逆にいつから始めても遅くないよって思うし【思い立ったが適齢期】だから、やりたいと思った時にやんないといけないと思うんですよね。
+++++
▪︎「どんどん良くなる」と思う人が創る未来は「どんどん良くなっていく」
綾乃:
一歩踏み出したいけど「私なんて」「でも、何したら良いんだろう」ってちょっと停滞してる方に対して、祥太さんからアドバイスするとしたら、どういう言葉がありますか?
言海:
そうですね。
基本的に世の中の情勢とか、ニュースやテレビを見ていると暗くなってしまったり、不安になる人も多いと思うんですよね。
でも昔、日本一の納税額者斉藤一人さんを取材したことがあって、その時に「どんどん良くなっていく」って思ってる人が創る未来と「どんどん悪くなる」って思う人が創る未来、どっちが良い未来になると思う?って言われたんですよ。
綾乃:
めちゃくちゃ素敵なお話ですね。
言海:
その人が日本一お金を稼いでるんですよ。
めちゃくちゃ説得力があるじゃないですか。
やっぱり大事なのは、どんどん、どんどん、良くなるって思うこと。
表面的に嫌なこと、トラブルや失敗はあっても、必ずその先にはもっと良くなる未来が待っているサインだから、常にどんどん良くなっているっていうマインドでいると、悪くならないはずなんですよ。
綾乃:
なるほど。そういう風に自分が思うことが全ての始まりってことですね。
言海:
思うから始まると思いますね。
先ほどの思考を常に熟成させるっていうお話と繋がるんですけど、普段から思っていることじゃないと咄嗟に言葉って出ないじゃないですか。
だから、言葉を磨いて、常に思考を熟成しておく。
想いを伝えることも言葉だと思うので、言葉はやっぱり洗練させていく。言葉の器を広げるのは、思考の器を広げることだと僕は思いますね。
綾乃:
もう本当に特別なことをする必要なはくて、普段から思考を深めて「未来はもっと素晴らしい」と考えていくことが何よりも大事。
言海:
大事だと思います。まずはそこですよね。
そうしていると、良いことしか起きなくなってくるのかなぁと僕は思います。
綾乃:
めちゃくちゃ説得力ありますね。
最後に告知など、何か伝えたいことはありますか?
言海:
たくさん、バイタライザーのお話をさせて貰いましたが、今後の流れはプロセスも全て無料でバイタライザーで見ることができます。
これから起業を考えたいたり、何か大きなイベントをやりたいけどやり方が分からないとか、変な話、全部見て盗んで貰うことも出来るので、是非、FBグループに参加していただけたらと思います!
綾乃:
今日は本当に目から鱗のお話をありがとうございました!
なつこ:
たくさん聞けてとっても満足でした!
言海:
素敵なご質問、ありがとうございました!
++++++++++
渋谷クロスFM