何度も読む本って、ありますか?
📚吉本ばななさんの「体は全部知っている」📚
この本は、約一年前に受講した講座の課題図書で、そこで初めて出会った本。
今までわたしが選んで買うのは、
自己啓発やビジネス、知識系のジャンルだった。
だから、吉本ばななさんが書くような’’小説’’は、
このような機会がない限り、出会わなかっただろうな〜、と思う。
そういった意味でも、この本に対して、思い馳せることがたくさんある。
小説には、普段当たり前のように過ごしている日常が、その人なりの感性と共に言語化されている感じがして、私が普段読んでいたジャンルとは全然違う''刺激''だった。
それが新鮮で、自分の感性がツンツンと、つつかれるような感覚だった。
こんな風に本を読むのは久しぶりで、
こっち側のジャンルを読んでいると、心が張らなかった。
いちいち、考察したり、
この表現はすごいな〜と感心してみたり、
そんな雰囲気を味わう時間が過ごしやすかった。
本は、内容や感じるものを、自分のタイミングで咀嚼できるから、やさしい。
そんな本を、昨日、数ヶ月ぶりに手に取った。
熱々の湯船に浸かりたくて、でも、浸かっている時間を一緒に過ごしてくれる何かが必要で。
携帯はお風呂に持っていきたくないな〜と思い、本を持ち込むことにした。
今日は特に、超リラックスする時間にしかったから堅苦しい本はイヤで、
自分の気に障らない本←😂が良かった。
久しぶりで、内容もうっすらな記憶に変わっていたから、吉本ばななさんを選んだ。
湯船の中でぽかぽかしながら、
いちばん最初から読み始めた。
この本はAmazonで注文して、
届いたその日に数ページ読んで、
「日常に意味を持たせるのが上手な人だな〜」
と、すぐばななさんの感性にハマったのを思い出した。
その後の、講座内の個人コンサルで、
「多分ばななさんの感性、自分と似てる!」
と、数ページしか読んでなかったのに、ずらずら感想を述べたことも、思い出した😂
本は講座内のプログラム''読書セラピー''で扱う本だったので、プログラムが進むにつれて、黄色いマーカーが増えていった。
好きな表現、印象深い表現、わたしが何かを感じる全ての文に、ハイライトを引く。
そこから受け取ったものを言葉にして、読書セラピーの日に、グループズーム内でシェアをする。
だから、そのハイライト読むと自分一人の感性だけじゃなくて、一緒に講座を駆け抜けた人みんなの言葉もちらほらと、思い出す。🤍
こんな感じで思いを馳せるには十分すぎる本なんだけど、
昨日にいちばん思ったことは、
前にハイライトした部分がもう、わたしにとって響かないものになってる、ということ。
短大で出会った日本語表現法の先生が、
「わたしは、この一冊の本をもう10年以上も読み続けています。
毎年、欠かさず読み返して、その度にハイライトだったり、気づきを書き込んでいるんだよ〜」
と、とある本を紹介していたことを思い出した。
そのときは、『へぇ〜飽きないもんなんだな〜』って思っていたけど、
その先生が伝えたかったことを今になって、経験した気がする。
そして、何度も読める本に出会えるって素敵なことだね。
わたしも、この本に出会えて、よかった〜
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